学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §25 大腿部打撲・肉ばなれ、大腿四頭筋、ハムストリングスの診察 / QJ28A022
理由で解く 柔道整復師
大腿部前面の打撲は大腿四頭筋(とくに中間広筋)に深部血腫を作り、これが器質化・骨化する骨化性筋炎が代表的合併症。正答は1。
大腿前面は大腿骨と外力の間に厚い筋が挟まれるため、直達外力で筋線維の断裂と骨に近い深部の出血が起こりやすい。血腫が吸収されずに器質化し、骨膜由来の細胞や間葉系細胞が骨形成に向かうと、筋内に骨組織が形成される(外傷性骨化性筋炎)。臨床的には硬結と圧痛、そして膝屈曲制限が残り、単純X線では受傷後およそ3〜4週ごろから石灰化・骨化像が明らかになり、6〜8週ごろに骨性に成熟する。対応としては、受傷直後は膝屈曲位での圧迫固定・冷却・挙上で血腫を最小限に抑え、その後は疼痛の範囲内で自動運動から段階的に可動域を広げていく。強いマッサージや痛みを我慢させる他動的ストレッチは出血を増やして骨化を助長するため、患者には「痛みが出ない範囲で自分で動かす」方法を具体的に指導する。
| 病態 | 起こる外傷 | 本質 | 主な所見 |
|---|---|---|---|
| 骨化性筋炎 | 大腿部前面打撲、肘関節脱臼 | 筋内血腫の器質化・骨化 | 硬結・圧痛、膝屈曲制限、X線で3〜4週ごろから石灰化・骨化像(6〜8週で骨性に成熟) |
| 関節強直 | 関節の破壊・化膿・長期固定 | 関節構成体の骨性・線維性癒合 | 可動域の消失 |
| 脂肪塞栓症 | 大腿骨骨幹部・骨盤骨折、多発骨折 | 骨髄脂肪の血管内流入 | 呼吸困難、意識障害、点状出血 |
| フォルクマン拘縮 | 上腕骨顆上骨折 | 前腕コンパートメント症候群による阻血 | 手指屈曲拘縮、感覚障害 |
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