学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §21 肘内障の診察および整復 / QJ34A022
理由で解く 柔道整復師
正しいのは1です。肘内障は手を引っ張られた瞬間に起こることから、「肘引っ張り症候群(pulled elbow)」とも呼ばれます。
好発年齢は2〜4歳。この時期の橈骨頭は頭部と頸部の太さの差が小さく、輪状靱帯も緩いため、前腕回内位のまま長軸方向に牽引されると、輪状靱帯が橈骨頭を乗り越えて近位へずれ、腕橈関節の間に挟まり込みます。骨が大きく離れる脱臼ではなく亜脱臼で、外傷らしい腫脹・発赤・変形は見られません。子どもは前腕回内・肘軽度屈曲位で上肢を下げたまま使おうとせず、動かそうとすると泣きます(仮性麻痺)。整復は回外法または回内法で行い、クリックを触知したあと、万歳をさせる・高い位置のおもちゃを取らせるなどして自分から挙上できることを確かめます。転倒や打撲の既往があり、明らかな腫脹・変形・限局性圧痛がある場合は骨折を疑い、整復を試みずに医師の診察につなぎます。
| 項目 | 肘内障 | 肘関節後方脱臼 |
|---|---|---|
| 好発年齢 | 2〜4歳の幼児 | 学童期以降〜成人 |
| 受傷機転 | 前腕回内位での牽引 | 手をついた転倒(過伸展) |
| 腫脹・変形 | ほとんどない | 著明、肘頭が後方に突出 |
| 肢位 | 前腕回内・肘軽度屈曲で下垂 | 肘軽度屈曲位で弾発性固定 |
| ヒューター三角 | 正常 | 乱れる |
| 整復後の固定 | 原則不要(挙上確認で終了) | 屈曲90度前後で固定が必要 |
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