学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §14 肋骨骨折の固定 / QJ34A014

理由で解く 柔道整復師

QJ34A014 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問14
問題
肋骨骨折の絆創膏屋根瓦状固定で正しいのはどれか。
選択肢
1 胸部全周に貼布する。
2 順次下方に向かって貼布する。
3 最大吸気時に貼布する。
4 約5cm幅の絆創膏を用いる。
解答
正解4(約5cm幅の絆創膏を用いる。)
解説

肋骨骨折の絆創膏屋根瓦状固定では、幅5cm前後の絆創膏を用います。正しいのは4です。

この固定の目的は、呼吸に伴う胸郭の拡大を適度に抑えて骨折部の動きと疼痛を減らすことです。そのため、胸郭が最も縮んだ最大呼気時に絆創膏を貼り、その状態を保てるようにします。貼る順序は下位肋骨側(下方)から上方へで、前の一枚に1/2〜1/3ずつ重ねながら屋根瓦のように積み上げていきます。範囲は患側の脊柱正中線あたりから健側の正中線をわずかに越えるところまでとし、胸部全周には巻きません。全周に巻くと呼吸運動を過度に制限し、無気肺や肺炎の危険が高まるためです。絆創膏の幅は5cm前後(5〜7cm程度)が扱いやすく、貼付後は呼吸苦の増悪や皮膚のかぶれがないかを確認し、異常があれば貼り直し、呼吸状態の悪化があれば速やかに医師の診察につなぎます。

✓ 4. 正しい
約5cm幅の絆創膏を用いる。
幅5cm前後の絆創膏を重ねて貼ることで、必要な支持力と貼付のしやすさが両立します。細すぎると保持力が足りず、広すぎると重ね貼りの調整が難しくなります。
✗ 1. 誤り
胸部全周に貼布する。
全周に貼ると呼吸運動を過度に制限し、無気肺や肺炎を招く危険があります。患側の脊柱正中線あたりから健側正中線をわずかに越える範囲にとどめます。
✗ 2. 誤り
順次下方に向かって貼布する。
下位肋骨側から上方へ向かって、1/2〜1/3ずつ重ねながら貼り上げます。上から下へ貼ると重なりが逆になり、屋根瓦状に支える効果が得られません。
✗ 3. 誤り
最大吸気時に貼布する。
貼るのは最大呼気時です。吸気時に貼ると胸郭が広がった状態で固定され、呼気のたびに絆創膏がゆるんで骨折部の動きを抑えられません。
ポイント
  • 目的は呼吸に伴う骨折部の動きと疼痛を減らすこと。
  • 絆創膏の幅は5cm前後(5〜7cm程度)。
  • 最大呼気時に貼る(胸郭が縮んだ状態で固定する)。
  • 下方から上方へ、1/2〜1/3ずつ重ねて屋根瓦状に貼り上げる。
  • 範囲は患側の脊柱正中線から健側正中線をわずかに越えるまで。全周には巻かない。
  • 貼付後は呼吸苦・皮膚のかぶれを確認し、異常時は貼り直し、呼吸状態悪化時は医師の診察につなぐ。
比較表
項目正しい実施本問の誤り選択肢
約5cm(5〜7cm程度)—(選択肢4が正答)
タイミング最大呼気時最大吸気時(3)
方向下方から上方へ重ねる順次下方へ(2)
範囲患側正中線〜健側正中線をやや越えるまで胸部全周(1)
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