学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §9 上腕骨外科頸外転型骨折の診察および整復 / QJ34A007
理由で解く 柔道整復師
腋窩神経は上腕骨外科頸の後面を回るため、外科頸骨折では損傷されやすく、三角筋部の感覚(肩外側部)と三角筋の収縮で評価します。正しいのは4です。
上腕骨外科頸外転型骨折では、近位骨片が内転位をとり遠位骨片が外転するため骨折部は内方凸となり、外観は肩関節前方(烏口下)脱臼に似てきます。しかし骨頭は関節窩に残っているので、脱臼のように肩峰下が空虚になることはなく、肩峰下で骨頭を触れることができます。この点が骨折と脱臼を分ける最も確実な所見です。骨軋轢音や異常可動性も骨折を示す所見ですが、外科頸骨折には骨片が噛み合った嵌入型が少なくなく、嵌入型ではこれらを認めないことが多いため、これらの有無だけで骨折を否定してはいけません。合併症では腋窩神経損傷と腋窩動脈損傷が問題になり、神経は三角筋の収縮と肩外側部(上外側上腕皮神経領域)の感覚で、血行は末梢の橈骨動脈拍動・皮膚色・冷感で確認します。いずれも異常があれば速やかに医師へ紹介し、画像評価と処置の指示を受けます。
| 所見 | 上腕骨外科頸外転型骨折 | 肩関節烏口下脱臼 |
|---|---|---|
| 肩峰下の骨頭 | 触知できる | 触知できない(空虚) |
| 肩の輪郭 | おおむね保たれる | 肩峰突出・三角筋部が平坦 |
| 弾発性固定 | ない | ある |
| 骨軋轢音・異常可動性 | あり(ただし嵌入型では認めないことが多い) | なし |
| 注意する神経 | 腋窩神経 | 腋窩神経 |
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