学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §8 定型的鎖骨骨折の固定 / QJ34A006

理由で解く 柔道整復師

QJ34A006 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問6
問題
定型的鎖骨骨折で正しいのはどれか。
選択肢
1 リング固定期間は4週とする。
2 固定期間中は肩関節可動域訓練を積極的に行う。
3 約10週で仮骨形成がみられる。
4 12週で全ての固定を除去する。
解答
正解1(リング固定期間は4週とする。)
解説

定型的鎖骨骨折のリング固定(8字帯・鎖骨バンド)は、およそ4週を目安に行います。正しいのは1です。

鎖骨骨折の固定は、遠位骨片の下垂と内方への引き込みを防ぐため、両肩を後方へ引いて胸を張った肢位を保つことが要点です。リング固定は左右の腋窩に輪をかけて肩甲帯を後方に保持する方法で、成人ではおおむね4週間が目安になります(年齢や骨折型で前後します)。固定中は骨折部に力がかかる肩の外転・挙上は控え、その代わりに手指・手関節・肘の自動運動を行って浮腫と拘縮を防ぎます。仮骨は2〜3週ごろから確認できるようになり、10週も待つものではありません。固定除去後に、振り子運動から段階的に肩関節の可動域訓練へ進めます。

✓ 1. 正しい
リング固定期間は4週とする。
肩甲帯を後方に引いて鎖骨の短縮を防ぐリング固定は、成人でおおむね4週が目安です。骨癒合の進み方と日常生活への支障のバランスからこの期間が用いられます。
✗ 2. 誤り
固定期間中は肩関節可動域訓練を積極的に行う。
固定中に肩の外転・挙上を積極的に行うと骨折部が動き、再転位や遷延治癒を招きます。固定期間中は手指・手関節・肘の運動にとどめ、肩の可動域訓練は固定除去後に段階的に始めます。
✗ 3. 誤り
約10週で仮骨形成がみられる。
仮骨はおおむね2〜3週ごろから確認できます。10週は遅すぎで、この時期に仮骨が乏しければ遷延治癒を疑って医師の評価を受ける段階です。
✗ 4. 誤り
12週で全ての固定を除去する。
12週まで固定を続けると肩関節の拘縮や筋萎縮を招きます。4週前後で主固定を外し、その後は状態に応じて支持を弱めながら運動療法へ移行します。
ポイント
  • リング固定(8字帯・鎖骨バンド)の期間はおおむね4週。
  • 狙いは肩甲帯を後方に引き、遠位骨片の下垂と短縮を防ぐこと。
  • 固定中の肩の外転・挙上は避け、手指・手関節・肘の自動運動で浮腫と拘縮を防ぐ。
  • 仮骨形成は2〜3週ごろから。10週は遅すぎる。
  • 固定除去後は振り子運動から段階的に可動域訓練へ進める。
比較表
時期の目安起こること・行うこと
受傷〜2週疼痛管理と固定の保持。手指・肘の自動運動を開始
2〜3週仮骨形成が確認できるようになる
4週前後リング固定の除去の目安
除去後振り子運動から段階的に肩関節可動域訓練へ
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