学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §8 定型的鎖骨骨折の固定 / QJ33A005
理由で解く 柔道整復師
定型的鎖骨骨折の固定は、両肩を後上方へ引いて胸を張らせた肢位、すなわち肩甲骨内転(後退)位で行う。正答は2。
定型的鎖骨骨折は中1/3部(中外1/3境界部)に起こる。近位骨片は胸鎖乳突筋に引かれて上後方へ、遠位骨片は上肢の重みと大胸筋・小胸筋などに引かれて下方かつ前内方へ動き、短縮転位を生じる。この短縮と下垂を戻すには、肩を後上方へ引いて鎖骨の走行を伸ばす方向、つまり肩甲骨を内転させて胸郭を広げた肢位が必要になる。8字帯(リング固定)やセイヤー絆創膏固定は、この胸を張った肢位を保つための道具である。固定後は上肢の重みで肩が再び下がりやすいので、三角巾などで前腕を吊って重みを取り除く。あわせて腋窩や上腕の圧迫による橈骨動脈拍動の減弱、手指のしびれ、腫脹の有無を繰り返し確認し、異常があれば速やかに固定を調整する。
| 骨片 | 引く力 | 転位の方向 | 固定での戻し方 |
|---|---|---|---|
| 近位骨片 | 胸鎖乳突筋 | 上後方 | 遠位骨片を近位骨片に近づける |
| 遠位骨片 | 上肢の重み、大胸筋・小胸筋など | 下方・前内方(短縮) | 肩を後上方へ引く=肩甲骨内転位+患肢を吊る |
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