学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §7 定型的鎖骨骨折の診察および整復 / QJ33A004

理由で解く 柔道整復師

QJ33A004 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問4
問題
定型的鎖骨骨折の坐位整復法で第1助手が行う肩部の牽引方向はどれか。
選択肢
1 前上方
2 上内方
3 後外方
4 後下方
解答
正解3(後外方)
解説

遠位骨片の前下方・短縮転位を戻すには、肩を後ろ外へ引いて胸を張らせる。第1助手の牽引方向は後外方。

坐位整復法では患者を椅子に座らせ、術者が背後から膝を背部に当てて支点をつくる。第1助手は同じく背後から両肩を把持して後外方へ持続的に牽引し、肩甲帯を後退・外方へ広げて短縮した鎖骨の長さを取り戻す。術者はその状態で骨折部に直圧を加えて残る転位を整える。牽引は一気に強くせず、痛みと全身状態を見ながら加える。整復後は胸を張った肢位のまま固定へ移る。

✓ 3. 正しい
後外方
遠位骨片は前下方かつ内方へ引かれている。その逆方向、すなわち後方かつ外方へ肩を引くと短縮が取れ、骨折端が近づく。
✗ 1. 誤り
前上方
前方へ引くと遠位骨片の前方転位を助長し、短縮も残ったままになる。
✗ 2. 誤り
上内方
内方への力は短縮転位をさらに強めてしまう。挙上だけでは長さは戻らない。
✗ 4. 誤り
後下方
後方成分は合っているが、下方へ引くと遠位骨片の下垂を助長する。
ポイント
  • 坐位整復法:第1助手は背後から両肩を後外方へ牽引する。
  • 術者は背側から膝を支点にし、骨折部へ直圧を加える。
  • 第2助手は前方で顔色など全身状態を観察する。
  • 牽引の狙いは短縮転位の除去。整復肢位は胸を張った肩甲骨内転位。
  • 整復後はその肢位を崩さずに固定へ移る。
比較表
役割位置行うこと
術者患者の背後膝を支点にし骨折部へ直圧
第1助手患者の背後両肩を後外方へ牽引(短縮の除去)
第2助手患者の前方顔色など全身状態の観察
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