学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P117
理由で解く 柔道整復師
「底屈でも背屈でも、内がえしで痛む」は、緊張する肢位の違う2本の靱帯がともに傷んでいることを意味します。加えて前方引き出しでの不安感が前距腓靱帯の損傷を裏づけます。
足関節外側靱帯は前距腓靱帯・踵腓靱帯・後距腓靱帯の3本からなり、それぞれ緊張する肢位が異なります。前距腓靱帯は底屈位での内がえしで最も緊張し、距骨が前方へ滑り出るのを止める役割も担うため、損傷すると前方引き出しテストで不安定性や不安感が出ます。踵腓靱帯は外果から踵骨外側へ下降して距腿関節と距骨下関節をまたぎ、背屈〜中間位での内がえしで緊張します。したがって本例のように底屈でも背屈でも内がえしで痛む場合は、この2本がともに損傷していると考えます。急性期はRICEと固定で腫脹と疼痛を抑え、その後は腓骨筋群の強化とバランス訓練で外側不安定性の残存を防ぎます。
| 靱帯 | 緊張する肢位 | 対応する検査 |
|---|---|---|
| 前距腓靱帯 | 底屈+内がえし | 前方引き出しテスト |
| 踵腓靱帯 | 背屈〜中間位+内がえし | 内反ストレステスト(距骨傾斜) |
| 後距腓靱帯 | 強い背屈 | 単独損傷はまれ |
| 遠位脛腓靱帯 | 背屈+外旋、外がえし | 外旋ストレス、スクイーズテスト |
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