学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ33P116
理由で解く 柔道整復師
股関節を屈曲・外転・外旋位から伸展させるときに鼠径部でクリックが触れるのは内側型の弾発股で、原因筋は腸腰筋です。
腸腰筋は骨盤の前面を通り、腸恥隆起の上を越えて小転子に付きます。股関節が屈曲・外転・外旋位から伸展・内転・内旋へ戻る過程で、腸腰筋腱が腸恥隆起や大腿骨頭の前面を外側から内側へ滑って乗り越えます。この瞬間に引っ掛かりとクリック(時に音)が生じるのが内側型弾発股です。空手の蹴りは股関節を大きく屈曲・外転・外旋させてから振り戻す動作の連続なので、この滑走が反復されて腱と滑液包に炎症が起こります。対応は腸腰筋のストレッチ、股関節周囲筋(とくに殿筋群)とのバランス改善、蹴りの反復量とフォームの調整で、痛みが強い時期は消炎と局所安静を優先します。
| 項目 | 内側型弾発股 | 外側型弾発股 |
|---|---|---|
| 原因 | 腸腰筋腱が腸恥隆起・大腿骨頭前面を乗り越える | 腸脛靱帯・大殿筋腱膜が大転子を乗り越える |
| クリックの場所 | 鼠径部(股関節前面) | 大転子の外側 |
| 誘発肢位 | 屈曲・外転・外旋位から伸展 | 内転位での屈伸 |
| 主な対応 | 腸腰筋のストレッチ | 大腿筋膜張筋・腸脛靱帯のストレッチ |
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