学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §21 各論(軟部組織損傷) 頭部・体幹 / QJ33P093
理由で解く 柔道整復師
肋間筋損傷は、急な体幹の回旋や強い咳など介達外力で起こる筋の損傷。呼吸や体幹運動のたびに筋が伸び縮みするため、体幹を動かすと痛みが強くなるのが特徴である。
肋間筋は隣り合う肋骨をつなぎ、呼吸運動と体幹の回旋・側屈に合わせて絶えず伸縮している。ゴルフやテニスのスイング、投球、激しい咳やくしゃみで急激に伸張されると、筋線維が損傷する。したがって発生機序の中心は打撲などの直達外力ではなく介達外力である。症状は安静時には軽く、深呼吸・咳・体幹の回旋や側屈で明らかに増強する。超音波では新鮮な血腫は液体成分が主体のため低エコー(無エコー)域として描出され、時間経過とともにエコー像が変化する。注意したいのは肋骨疲労骨折で、誘因も部位も圧痛点も重なるうえ、受傷初期の単純X線では骨折線が写らないことも多い。鑑別は容易ではないので、限局した圧痛や介達痛が強い場合は骨折を念頭に医療機関の画像評価につなぐ。
| 肋間筋損傷 | 肋骨疲労骨折 | |
|---|---|---|
| 機序 | 急激な伸張(回旋・咳) | 反復する牽引・圧迫ストレス |
| 痛みの出方 | 体幹運動・深呼吸で増強 | 体幹運動・深呼吸で増強(類似) |
| 圧痛 | 肋間に沿ってやや広め | 骨上に限局しやすい |
| 介達痛(胸郭圧迫) | 出にくい | 誘発されやすい |
| 初期X線 | 異常なし | 写らないことが多い |
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