学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §21 臨床実地問題 / QJ33P044
理由で解く 柔道整復師
尿中肺炎球菌抗原が陽性で、高熱と強い呼吸困難を伴う肺炎球菌性肺炎の症例です。炎症で上昇する項目が並ぶなか、ガス交換障害によって低下するのは血中酸素飽和度なので、正答は4です。
肺炎球菌性肺炎では、肺胞腔に好中球と滲出液がびっしり詰まる肺胞性(大葉性)肺炎の像をとります。空気が入るはずの肺胞が液体で満たされると、血流はあるのに換気がない領域が生じ、この換気血流不均衡によって酸素の取り込みが妨げられ、動脈血酸素飽和度が低下します。一方、低酸素血症・発熱・炎症性サイトカインは呼吸中枢を刺激するため呼吸数はむしろ増え、細菌感染に対する反応として末梢血の好中球が増加し、フィブリノゲンなどの急性期蛋白が増えることで赤沈は亢進します。本症例の40.3℃の高熱、強い呼吸困難、そして胸膜に炎症が及んだことを示す右胸痛は、いずれも重症を疑わせる所見です。
| 方向 | 項目 | 理由 |
|---|---|---|
| 高値になる | 赤沈 | フィブリノゲン・γグロブリン増加で連銭形成が進む |
| 高値になる | 末梢血好中球数・白血球数 | 細菌感染への反応で骨髄から動員され、核左方移動を伴う |
| 高値になる | 呼吸数・脈拍・体温・CRP | 低酸素と炎症反応による全身の代償と急性期反応 |
| 低値になる | 血中酸素飽和度(SpO2)・PaO2 | 肺胞が滲出液で満たされ、換気血流不均衡でガス交換が破綻する |
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