学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §14 主要な疾患 循環器疾患 / QJ33P034

理由で解く 柔道整復師

QJ33P034 一般臨床医学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問34
問題
高血圧症で正しいのはどれか。
選択肢
1 拡張期血圧が90mmHg 以上は高血圧である。
2 収縮期血圧が120mmHg以上は高血圧である。
3 家庭血圧は診察室血圧よりも高くなりやすい。
4 本態性高血圧症は高血圧患者の40%以下である。
解答
正解1(拡張期血圧が90mmHg 以上は高血圧である。)
解説

診察室血圧では収縮期140mmHg以上または拡張期90mmHg以上を高血圧と定義するため、正しいのは1である。

血圧の基準値は「診察室で測ったか、家庭で測ったか」で異なる。日本高血圧学会の基準では診察室血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上が高血圧である。家庭血圧の基準が5mmHg低いのは、診察室では緊張により血圧が高く出やすい(白衣高血圧)ためで、家庭血圧のほうが心血管イベントの予測に優れるとされ、診断・管理では家庭血圧が優先される。また高血圧の大部分は原因となる基礎疾患を特定できない本態性高血圧で、二次性高血圧は少数にとどまる。

✓ 1. 正しい
拡張期血圧が90mmHg 以上は高血圧である。
診察室血圧では収縮期140mmHg以上「または」拡張期90mmHg以上で高血圧と判定するため、収縮期の値にかかわらず拡張期90mmHg以上は高血圧に該当する。
✗ 2. 誤り
収縮期血圧が120mmHg以上は高血圧である。
診察室血圧120/80mmHg未満が正常血圧で、収縮期120〜129mmHgは正常高値血圧、130〜139mmHgは高値血圧に区分される。高血圧は140mmHg以上。
✗ 3. 誤り
家庭血圧は診察室血圧よりも高くなりやすい。
逆で、家庭血圧のほうが低く出やすい。だからこそ基準値も5mmHg低く設定されている。落ち着いた環境で座位・安静後に測るよう指導する。
✗ 4. 誤り
本態性高血圧症は高血圧患者の40%以下である。
本態性高血圧が約9割を占める。遺伝素因に食塩過剰摂取・肥満・飲酒・運動不足・ストレスなどの生活習慣が重なって発症する。
ポイント
  • 診察室血圧で140/90mmHg以上、家庭血圧で135/85mmHg以上が高血圧。
  • 「または」で判定するので、収縮期・拡張期のどちらか一方が基準を超えれば高血圧。
  • 家庭血圧は白衣効果がないぶん低く出やすく、診断・管理で優先される。
  • 本態性高血圧が約9割。二次性高血圧(腎性、内分泌性など)は少数。
  • 生活指導は減塩・減量・運動・節酒・禁煙。高値が続く場合は医療機関の受診をすすめる。
比較表
区分(診察室血圧)収縮期(mmHg)拡張期(mmHg)
正常血圧<120かつ<80
正常高値血圧120〜129かつ<80
高値血圧130〜139かつ/または80〜89
I度高血圧140〜159かつ/または90〜99
II度高血圧160〜179かつ/または100〜109
III度高血圧≧180かつ/または≧110
(参考)家庭血圧の高血圧基準≧135かつ/または≧85
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。