学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §14 主要な疾患 循環器疾患 / QJ32P035
理由で解く 柔道整復師
心肥大は高血圧や弁膜症などで心臓に慢性的な負荷がかかって生じる変化であり、急性心筋梗塞の合併症として挙げられるものではない。よって誤りは3。
急性心筋梗塞では冠動脈が閉塞し、その支配領域の心筋が壊死する。合併症は時期で整理すると理解しやすい。発症直後から数時間は、心室期外収縮・心室頻拍・心室細動といった致死性不整脈が起こりやすく、これが病院外突然死の主因である。ポンプ機能が低下すればうっ血性心不全、壊死範囲が広ければ心原性ショックとなる。発症数日後には壊死した心筋がもろくなり、心室中隔穿孔、乳頭筋断裂による急性僧帽弁閉鎖不全、自由壁破裂による心タンポナーデが起こりうる。慢性期には心室瘤や心膜炎(ドレスラー症候群)がみられる。一方、心肥大は圧負荷・容量負荷が長期間続いた結果として生じるもので、高血圧性心疾患や大動脈弁狭窄症、肥大型心筋症を代表とする所見である。
| 時期 | 主な合併症 | ポイント |
|---|---|---|
| 発症直後〜数時間 | 心室細動、心室頻拍、房室ブロック | 突然死の主因。除細動が必要 |
| 数時間〜数日 | 心不全、心原性ショック | 壊死範囲が広いほど重症 |
| 数日後 | 心室中隔穿孔、乳頭筋断裂、心破裂 | 壊死心筋が脆弱化する時期 |
| 慢性期 | 心室瘤、ドレスラー症候群 | 数週以降にみられる |
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