学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §13 主要な疾患 呼吸器疾患 / QJ32P034

理由で解く 柔道整復師

QJ32P034 一般臨床医学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問34
問題
気管支喘息で正しいのはどれか。
選択肢
1 喘息発作は日中に多い。
2 気道感染は発作を誘発する。
3 吸気性の呼吸困難がみられる。
4 重症発作では腹臥位姿勢をとる。
解答
正解2(気道感染は発作を誘発する。)
解説

かぜなどの気道感染は気道の炎症と過敏性を高め、喘息発作の代表的な誘因となる。よって正解は2。

気管支喘息は気道の慢性アレルギー性炎症を基盤とし、気道過敏性が亢進して、可逆性のある気道狭窄(発作)を繰り返す疾患である。誘因には、ダニ・ハウスダスト・ペットなどのアレルゲン、気道感染、運動、冷気、たばこの煙や大気汚染、ストレス、一部の薬剤(アスピリン喘息)などがある。狭窄は末梢の細い気道で生じ、呼気時には気道が周囲から押されてつぶれやすいため、呼気が延長し、笛のような連続性ラ音(喘鳴)が呼気時に聴かれる。発作は副交感神経が優位となる夜間から早朝に多い。強い発作では横になると呼吸が苦しくなり、上体を起こして前かがみになる起坐呼吸をとる。日ごろは吸入ステロイドなどによる炎症のコントロールと、誘因を避ける生活の工夫を続け、発作が強いときは早めに医療機関を受診する。

✓ 2. 正しい
気道感染は発作を誘発する。
ウイルス性上気道炎などの気道感染は気道の炎症と過敏性を高め、発作の引き金になる。手洗いやワクチン接種など感染対策が発作予防につながる。
✗ 1. 誤り
喘息発作は日中に多い。
発作は夜間から早朝にかけて多い。副交感神経優位による気管支収縮、気道分泌の増加、臥位による影響などが関与する。
✗ 3. 誤り
吸気性の呼吸困難がみられる。
喘息でみられるのは呼気性の呼吸困難で、呼気の延長と呼気時喘鳴を伴う。吸気性呼吸困難は喉頭浮腫や気道異物など上気道(中枢気道)の狭窄で生じる。
✗ 4. 誤り
重症発作では腹臥位姿勢をとる。
重症発作では起坐位(起坐呼吸)をとる。上体を起こすと横隔膜が下がって胸郭が広がり、静脈還流も減って呼吸が楽になるためである。
ポイント
  • 気管支喘息=気道の慢性炎症+気道過敏性亢進+可逆性の気道狭窄
  • 誘因=アレルゲン、気道感染、運動、冷気、喫煙・大気汚染、ストレス、薬剤
  • 発作は夜間から早朝に多い(副交感神経優位)
  • 呼気性呼吸困難+呼気時の連続性ラ音(喘鳴)+呼気延長
  • 重症発作では起坐呼吸。楽な姿勢を保ちつつ早期に医療機関につなげる
比較表
呼吸困難の型狭窄部位代表疾患随伴所見
呼気性末梢(細い)気道気管支喘息、COPD呼気延長、呼気時喘鳴
吸気性上気道・中枢気道喉頭浮腫、気道異物、クループ吸気時の狭窄音(stridor)、陥没呼吸
起坐呼吸左心不全、重症喘息発作臥位で悪化、坐位で軽快
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