学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §13 主要な疾患 呼吸器疾患 / QJ31P034
理由で解く 柔道整復師
COPDは末梢気道の狭窄と肺胞の破壊によって「息を吐き出しにくくなる」病気です。したがって呼気の延長が起こり、正しいのは1です。
主な原因は喫煙で、慢性気管支炎と肺気腫の像が混ざった状態です。呼気時は胸腔内圧が上がって気道が押しつぶされやすく、支えを失った末梢気道は虚脱して空気が肺に閉じ込められます(エアトラッピング)。その結果、残気量と機能的残気量が増えて肺は過膨張し、胸郭は前後径の増した樽状胸郭に、横隔膜は平低化します。含気が増えるので打診は過共鳴音(鼓音)となり、肺の下縁が押し下げられて肺肝境界は下降します。聴診では呼吸音の減弱と呼気の延長、笛様音を聴取します。患者は呼気時に気道内圧を保って虚脱を防ぐため、自然と口すぼめ呼吸をとるようになります。誤りの3つは、いずれも「肺が膨らんでいる」という一点から逆向きに導けるので、所見を丸暗記せず病態から引き出してください。
| 所見 | COPD | 理由 |
|---|---|---|
| 呼気時間 | 延長 | 末梢気道の狭窄・虚脱で吐き出しにくい |
| 胸郭の形 | 樽状胸郭 | 過膨張で前後径が増す(漏斗胸ではない) |
| 肺肝境界 | 下降 | 肺下縁が押し下げられる |
| 打診音 | 過共鳴音(鼓音) | 含気量の増加(濁音は含気減少時) |
| 呼吸のしかた | 口すぼめ呼吸 | 気道内圧を保って虚脱を防ぐ |
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