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理由で解く 柔道整復師

QJ33P011 衛生学・公衆衛生学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問11
問題
WBGT の測定に必要でないのはどれか。
選択肢
1 感覚温度
2 乾球温度
3 黒球温度
4 湿球温度
解答
正解1(感覚温度)
解説

WBGT(湿球黒球温度)は湿球温度・黒球温度・乾球温度から算出する。感覚温度は別系統の温熱指標で計算に用いないため、答えは1。

WBGTは暑さ指数とも呼ばれ、熱中症予防のための指標として作業現場やスポーツ現場で使われる。日射のある屋外では「0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度」、日射のない屋内では「0.7×湿球温度+0.3×黒球温度」で求める。湿球温度は湿度(汗が蒸発しやすいかどうか)、黒球温度は輻射熱、乾球温度は気温を代表する。湿球の重みが最も大きいのは、湿度が高くて汗が蒸発できない環境ほど体熱を逃がせず危険が増すためで、この配分そのものが「蒸発による放熱が体温調節の要である」ことを表している。一方、感覚温度(実効温度)は乾球温度・湿球温度・気流の3要素から体感の暑さを表す指標で、輻射熱を含まない別の指標である。輻射熱を加味したい場合は乾球温度の代わりに黒球温度を用いる修正実効温度が使われる。

✓ 1. 必要でない(これが正解)
感覚温度
感覚温度(実効温度)は乾球温度・湿球温度・気流から求める別の温熱指標であり、WBGTの算出には用いない。設問は「必要でないもの」を選ぶ形式なので、これが正解となる。
✗ 2. 必要(=答えではない)
乾球温度
気温を表す測定値で、日射のある屋外の式に0.1の重みで入る。日射のない屋内の式には現れないが、WBGTの測定項目としては必要な要素である。
✗ 3. 必要(=答えではない)
黒球温度
黒く塗った球の中心温度で、日射や周囲からの輻射熱を反映する。屋外では0.2、屋内では0.3の重みで用いる。
✗ 4. 必要(=答えではない)
湿球温度
湿らせたガーゼで包んだ温度計が示す値で、湿度すなわち汗の蒸発しやすさを反映する。屋外・屋内いずれの式でも0.7と最大の重みをもつ。
ポイント
  • WBGT(屋外・日射あり)=0.7×湿球+0.2×黒球+0.1×乾球。
  • WBGT(屋内・日射なし)=0.7×湿球+0.3×黒球。
  • 湿球の重みが最大なのは、高湿度で汗が蒸発できない環境ほど熱中症の危険が高いから。
  • 感覚温度(実効温度)は乾球・湿球・気流の3要素。輻射熱を含まず、WBGTとは別の指標。
  • 修正実効温度は乾球の代わりに黒球を用い、輻射熱を加味した指標。
比較表
指標用いる測定値特徴
WBGT(屋外・日射あり)湿球0.7+黒球0.2+乾球0.1熱中症予防のための暑さ指数
WBGT(屋内・日射なし)湿球0.7+黒球0.3乾球は式に入らない
感覚温度(実効温度 ET)乾球・湿球・気流体感を表すが輻射熱を含まない
修正実効温度(CET)黒球・湿球・気流乾球の代わりに黒球を用い輻射熱を加味
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