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理由で解く 柔道整復師

QJ33P005 衛生学・公衆衛生学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問5
問題
学校健診で小・中・高等学校に進むにつれて増加傾向にあるのはどれか。
選択肢
1 う歯
2 耳疾患
3 喘息
4 裸眼視力 1.0未満
解答
正解4(裸眼視力 1.0未満)
解説

学校段階が上がるほど一貫して増えるのは裸眼視力1.0未満の者の割合である。答えは4。

学校保健統計調査では、裸眼視力1.0未満の者はおおむね小学校で約4割、中学校で約6割、高等学校で約7割と、学年進行に伴って階段状に増えていく。読書・タブレット・スマートフォンなど近くを見続ける作業(近業)の時間が増え、屋外で過ごす時間が減ることで、成長期に眼軸が伸びて近視が進行するためである。これに対しう歯は、以前は最も高頻度の被患であったがフッ化物応用や歯みがき習慣の普及で近年は減少傾向にあり、しかも中学校でいったん下がるなど単調な増加ではない。耳疾患と喘息はいずれも小学校で最も高く、進学に伴って下がっていく。したがって「進むにつれて増加」という条件を満たすのは視力低下だけである。

✓ 4. 進むにつれて増加する(これが正解)
裸眼視力 1.0未満
小学校→中学校→高等学校と進むにつれて一貫して割合が高くなる代表的な項目。近業時間の増加と屋外活動の減少による学童期の近視進行が背景にある。定期的な視力検査と、勉強時の照度・視距離の確保、屋外で過ごす時間の確保が対策になる。
✗ 1. 単調に増加しない(=答えではない)
う歯
う歯(むし歯)の被患率は学校段階ごとに上下し、中学校でいったん低下するなど単調に増加しない。また長期的には減少傾向が続いており、「進むにつれて増加」という条件には合わない。
✗ 2. 進むにつれて低下する(=答えではない)
耳疾患
耳疾患は小学校で最も高く、中学校・高等学校と進むにつれて低下する。中耳炎などが幼少期に多いことによる。
✗ 3. 進むにつれて低下する(=答えではない)
喘息
喘息も小学校でピークとなり、その後は低下する。学童期に寛解する例が多いことを反映している。
ポイント
  • 学年進行に伴って一貫して増えるのは裸眼視力1.0未満(小 約4割→中 約6割→高 約7割)。
  • う歯は長期的に減少傾向で、学校段階でも単調な増加を示さない。
  • 耳疾患・喘息は小学校で最も高く、進学とともに低下する。
  • 学校保健統計調査は学校段階別に被患率を示すため、「どの疾患がどの段階で高いか」の形で問われやすい。
  • 近視進行の背景は近業時間の増加と屋外活動の減少。視力検査と学習環境の整備が対策となる。
比較表
項目学校段階が上がるときの傾向補足
裸眼視力1.0未満一貫して増加小 約4割→中 約6割→高 約7割
う歯単調に増えない中学校でいったん低下。全体としては減少傾向
耳疾患低下小学校が最も高い
喘息低下小学校でピーク、学童期に寛解する例が多い
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