学習トップ理由で解く 柔道整復師衛生学・公衆衛生学 ▸ §1 健康の保持増進と疾病予防 / QJ33P001

理由で解く 柔道整復師

QJ33P001 衛生学・公衆衛生学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問1
問題
WHO 憲章の前文において、「健康とは、()的にも()的にも()的にも完全に良好な状態をいう」とある。 ( )にあてはまらないのはどれか。
選択肢
1 環境
2 社会
3 身体
4 精神
解答
正解1(環境)
解説

WHO憲章前文の健康の定義は「身体的にも精神的にも社会的にも完全に良好な状態(well-being)」の3側面で構成される。この3語に入らないのは「環境」なので、答えは1。

1946年に採択され1948年に発効したWHO憲章の前文は、健康を「単に疾病または病弱の存在しないことではない」と明言したうえで、physical(身体的)・mental(精神的)・social(社会的)の3側面がそろって良好な状態と定義した。病気がないことを健康とみなす発想から、心のありようや人とのつながり・社会参加まで含む包括的な健康観へ広げたところが、この定義が繰り返し出題される理由である。環境は健康を大きく左右する決定要因で環境保健の中心テーマではあるが、定義そのものの語ではない。覚え方としては「身体・精神・社会」の3語を必ずセットで唱え、環境・経済・文化・霊的といったもっともらしい語が並んだら定義外と判断すればよい。

✓ 1. あてはまらない(これが正解)
環境
環境は大気・水・住居・労働環境など健康の決定要因として重要だが、WHO憲章前文の3語(身体的・精神的・社会的)には含まれない。設問は「あてはまらないもの」を選ぶ形式なので、これが正解となる。
✗ 2. あてはまる(=答えではない)
社会
social well-being として定義に含まれる。人間関係や社会参加、経済的な安定まで含めて健康をとらえる立場を示す語である。
✗ 3. あてはまる(=答えではない)
身体
physical well-being として定義に含まれる。3側面のうち最も基本となる、身体機能が良好な状態を指す。
✗ 4. あてはまる(=答えではない)
精神
mental well-being として定義に含まれる。精神的健康を健康の構成要素として明記した点が、この定義の大きな特徴である。
ポイント
  • WHO憲章前文の健康の定義は「身体的・精神的・社会的(physical / mental / social)」の3側面がすべて良好な状態。
  • 「単に疾病または病弱の存在しないことではない」という一文も定義の一部として問われる。
  • WHO憲章は1946年採択・1948年発効。WHO発足日の4月7日は世界保健デー。
  • 環境・経済・文化などは健康の決定要因ではあるが、定義に用いられる語ではない。
  • 「あてはまらないのはどれか」型なので、3語に入らないものを1つ選ぶ。
比較表
WHO憲章前文の定義に位置づけ
身体的(physical)含まれる3側面の1つ
精神的(mental)含まれる3側面の1つ
社会的(social)含まれる3側面の1つ
環境的含まれない健康の決定要因。環境保健の対象
霊的(spiritual)含まれない1998年に追加が提案されたが定義の変更には至っていない
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