学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §2 運動器の構造と機能 / QJ33A107

理由で解く 柔道整復師

QJ33A107 運動学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問107
問題
2軸性はどれか。
選択肢
1 蝶番関節
2 車軸関節
3 顆状関節
4 平面関節
解答
正解3(顆状関節)
解説

顆状関節は互いに直交する2本の運動軸をもち、屈曲・伸展と外転・内転を行う2軸性関節です。正答は3。

関節は関節面の形によって動ける方向が決まり、運動軸の数で1軸性・2軸性・多軸性(3軸性)に分類されます。1軸性は蝶番関節・らせん関節・車軸関節、2軸性は楕円関節(顆状関節)と鞍関節、3軸性は球関節・臼状関節です。平面関節(半関節)は関節面がほぼ平らで、明確な運動軸をもたずわずかなすべり運動を行います。「関節面の形 → 動ける方向の数」という順で考えると、暗記ではなく理屈で選べます。なお1軸性の中でも、運動軸が骨の長軸に直交する純粋な蝶番関節(指節間関節)と、運動軸が長軸に直交せず屈伸に伴ってらせん状の移動を伴うらせん関節(腕尺関節・距腿関節)は分けて覚えます。

✓ 3. 正しい
顆状関節
一方が卵形に膨らんだ関節頭、他方がそれを受ける浅いくぼみという組み合わせで、長径と短径という直交する2軸をもちます。そのため屈曲・伸展と外転・内転の2方向に動きますが、長軸まわりの回旋(第3の軸)は起こりません。中手指節関節が代表例です。
✗ 1. 誤り
蝶番関節
扉の蝶番のように1本の軸のまわりで屈曲・伸展のみを行う1軸性関節で、指節間関節が代表例です。腕尺関節も広い意味では蝶番関節の仲間ですが、運動軸が上腕骨の長軸に直交せず屈伸に伴ってらせん状の移動が加わるため、柔整・鍼灸系の標準的な教科書では距腿関節とともにらせん関節の代表例として扱われます。いずれにせよ1軸性であり、2軸性ではありません。
✗ 2. 誤り
車軸関節
輪の中で軸が回るような構造で、長軸まわりの回旋だけを行う1軸性関節です。上橈尺関節・下橈尺関節や正中環軸関節が該当します。
✗ 4. 誤り
平面関節
関節面がほぼ平らで、椎間関節や肩鎖関節のようにわずかなすべり運動が主体となります。決まった2本の運動軸をもつ関節ではないため、2軸性には分類しません。
ポイント
  • 1軸性=蝶番関節(指節間関節)、らせん関節(腕尺関節・距腿関節)、車軸関節(上橈尺関節・正中環軸関節)。
  • 腕尺関節はらせん関節の代表例。「らせん関節はどれか」では腕尺関節・距腿関節を選ぶ(広義には蝶番関節の一種とする教科書もある)。
  • 2軸性=顆状関節・楕円関節(中手指節関節、橈骨手根関節)、鞍関節(母指の手根中手関節)。
  • 3軸性(多軸性)=球関節(肩関節)、臼状関節(股関節)。
  • 平面関節・半関節はすべり運動が主体で、運動軸の数では整理しない。
  • 2軸性の運動内容は「屈伸+外内転」。回旋が加わるかどうかが3軸性との分かれ目。
比較表
軸性関節の型主な運動代表例
1軸性蝶番関節屈曲・伸展指節間関節
1軸性らせん関節(蝶番関節の一種)屈伸+らせん状の移動腕尺関節、距腿関節
1軸性車軸関節長軸まわりの回旋上橈尺関節、正中環軸関節
2軸性顆状関節・楕円関節屈伸+外転・内転中手指節関節、橈骨手根関節
2軸性鞍関節屈伸+外転・内転母指の手根中手関節
3軸性球関節・臼状関節屈伸・外内転・回旋肩関節、股関節
平面関節・半関節わずかなすべり椎間関節、肩鎖関節
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