学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §1 運動学総論 / QJ33A106

理由で解く 柔道整復師

QJ33A106 運動学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問106
問題
前方面・水平矢状軸の動きで体節が身体から遠ざかる運動はどれか。
選択肢
1 屈曲
2 外転
3 外旋
4 外がえし
解答
正解2(外転)
解説

前額面(前方面)の中で、体を前後に貫く矢状水平軸まわりに起こり、体節が正中面から離れていく運動は外転です。正答は2。

関節運動は「どの面で動くか」と「どの軸のまわりで回るか」をセットで整理すると迷いません。運動軸は必ず運動面に直交します。矢状面の運動は前額水平軸まわりの屈曲・伸展、前額面の運動は矢状水平軸まわりの外転・内転、水平面の運動は垂直軸まわりの内旋・外旋です。このうち前額面の運動では、体節が正中面から遠ざかるものを外転、近づくものを内転と呼びます。abduction の ab-(離れる)、adduction の ad-(近づく)という語のつくりと合わせて覚えると、「遠ざかる=外転」が確実に出てきます。

✓ 2. 正しい
外転
前額面内を、矢状水平軸を中心に回る運動です。上肢を側方へ挙げる、下肢を側方へ開くように、体節の遠位端が正中面から離れていきます。設問の「面・軸・遠ざかる」の三条件をすべて満たすのはこの肢だけです。
✗ 1. 誤り
屈曲
屈曲は矢状面内を前額水平軸まわりに回る運動で、面も軸も設問と直交する関係にあります。体節を前方へ振り上げる運動であり、正中面との距離を表す語ではありません。
✗ 3. 誤り
外旋
外旋は水平面内を垂直軸まわりに回る運動です。体節がその長軸を中心に外向きに回るだけで、体節そのものが正中面から遠ざかる動きではありません。
✗ 4. 誤り
外がえし
外がえしは距骨下関節や横足根関節で足底が外方を向く足部特有の運動で、斜めに走る運動軸のまわりに起こる複合運動(回内の一要素)です。前額面の成分は含みますが、下肢の体節が正中面から遠ざかる運動ではないため、基本面・基本軸で定義される外転とは区別して扱います。
ポイント
  • 運動軸は運動面に直交する。この対応をまず固定してから運動名を当てはめる。
  • 矢状面 × 前額水平軸 = 屈曲・伸展。
  • 前額面 × 矢状水平軸 = 外転(正中から遠ざかる)・内転(正中に近づく)。
  • 水平面 × 垂直軸 = 外旋・内旋(回旋)。
  • 外がえし・内がえしは足部の複合運動。基本面の外転・内転とは別枠で覚える。
比較表
運動面運動軸起こる運動
矢状面前額水平軸屈曲・伸展肩の前方挙上、膝の屈伸
前額面(前方面)矢状水平軸外転・内転、側屈上肢の側方挙上、下肢を開く
水平面垂直軸外旋・内旋、回旋頭部の回旋、肩の内外旋
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。