学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §7 体温とその調節 / QJ33A104
理由で解く 柔道整復師
体温の基準値(セットポイント)を決め、産熱と放熱を釣り合わせているのは視床下部です。自律神経・内分泌・本能行動をまとめて指揮する部位、という位置づけで覚えます。
視床下部の前部(視索前野・前視床下部)は体温が上がったときに働き、皮膚血管を拡張させ発汗を促して熱を逃がします。後部は体温が下がったときに働き、皮膚血管を収縮させ、ふるえや褐色脂肪組織の代謝で熱をつくります。判断材料は、皮膚の温度受容器からの情報と、視床下部を流れる血液の温度そのものです。感染時には炎症性サイトカインを介してプロスタグランジンE2が増え、セットポイントが高い値に付け替えられます。悪寒やふるえが起こるのは、実際の体温をその新しい基準まで引き上げようとするためで、解熱時の発汗はセットポイントが下がった結果です。視床下部は他に、飲水中枢、摂食中枢と満腹中枢、下垂体を介した内分泌調節、視交叉上核による概日リズムも担います。「体温・飲水・摂食・下垂体・リズム」をひとまとめに視床下部で覚えると、関連問題にも一度に対応できます。
| 部位 | 主な中枢・機能 |
|---|---|
| 視床下部 | 体温調節、飲水、摂食・満腹、下垂体を介する内分泌調節、概日リズム、自律神経の統合 |
| 視床 | 嗅覚以外の感覚を大脳皮質へ中継 |
| 中脳 | 姿勢反射、対光反射・輻輳反射などの中枢(上丘・下丘、動眼神経核) |
| 橋 | 呼吸調節中枢、三叉・顔面・外転神経核、排尿反射の調節 |
| 延髄 | 呼吸中枢、心臓血管中枢、嚥下・嘔吐・咳・くしゃみの中枢 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。