学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ33A090

理由で解く 柔道整復師

QJ33A090 生理学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問90
問題
ステロイドホルモンに分類されるのはどれか。
選択肢
1 アドレナリン
2 アンドロゲン
3 サイロキシン
4 バゾプレッシン
解答
正解2(アンドロゲン)
解説

アンドロゲンはコレステロールから合成されるステロイドホルモンである。

ホルモンは化学構造によってペプチド(タンパク質)系、アミン系、ステロイド系の3つに分類される。ステロイドホルモンはコレステロールを材料とし、副腎皮質のホルモン(コルチゾール、アルドステロン、副腎アンドロゲン)と性腺のホルモン(アンドロゲン、エストロゲン、プロゲステロン)、それに活性型ビタミンDが該当する。ステロイドは脂溶性なので細胞膜をそのまま通り抜け、細胞内(細胞質または核)の受容体と結合してDNAに作用し、遺伝子の転写を変えることで働く。そのため効果が現れるまでに時間はかかるが、作用は長く続く。血中では輸送タンパク質と結合して運ばれる点も特徴。「材料・受容体の場所・効き方の速さ」を一組で覚えると、分類問題と作用機序問題の両方に同じ知識で対応できる。

✓ 2. ステロイドホルモン(正答)
アンドロゲン
精巣のライディッヒ細胞や副腎皮質網状帯で、コレステロールから合成される。細胞内受容体に結合して遺伝子発現を変え、男性の二次性徴やタンパク質同化を促す。
✗ 1. ステロイドではない(答えではない)
アドレナリン
副腎髄質から分泌される、チロシン由来のアミン(カテコールアミン)。水溶性で、細胞膜表面のアドレナリン受容体に結合して素早く作用する。
✗ 3. ステロイドではない(答えではない)
サイロキシン
チロシンにヨウ素が結合したアミン系ホルモン。ただし脂溶性で核内受容体に作用するという点はステロイドに似ているため、構造による分類と作用様式を混同しないよう区別して覚える。
✗ 4. ステロイドではない(答えではない)
バゾプレッシン
視床下部で作られ下垂体後葉から分泌される、9個のアミノ酸からなるペプチドホルモン。腎集合管で水の再吸収を促し、抗利尿ホルモン(ADH)とも呼ばれる。
ポイント
  • ステロイドホルモン=コレステロール由来。副腎皮質ホルモン、性腺ホルモン、活性型ビタミンD。
  • ステロイドは脂溶性→細胞膜を通過→細胞内(核内)受容体→遺伝子転写を変える。作用は遅いが持続が長い。
  • ペプチド系は水溶性→細胞膜表面の受容体→セカンドメッセンジャー(cAMPなど)。作用は速いが短い。
  • アミン系はチロシン由来。カテコールアミンは水溶性、甲状腺ホルモンは脂溶性と、同じアミン系でも性質が分かれる。
  • 「甲状腺ホルモンはアミン系だが核内受容体に働く」という例外を押さえておくと、ひっかけに強くなる。
比較表
分類代表的なホルモン受容体の場所
ステロイド系コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲン、エストロゲン、プロゲステロン細胞内(細胞質・核)
アミン系(水溶性)アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン細胞膜表面
アミン系(脂溶性)サイロキシン(T4)、トリヨードサイロニン(T3)核内
ペプチド・タンパク質系バゾプレッシン、オキシトシン、インスリン、成長ホルモン、PTH細胞膜表面
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