学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §14 感覚の生理 / QJ33A088

理由で解く 柔道整復師

QJ33A088 生理学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問88
問題
特殊感覚でないのはどれか。
選択肢
1 嗅覚
2 視覚
3 触覚
4 聴覚
解答
正解3(触覚)
解説

触覚は皮膚の受容器が受け取る体性感覚(皮膚感覚)であり、特殊感覚には含まれない。

感覚は「どこで受け取るか」で3つに分けて覚える。特殊感覚は頭部にある特別な感覚器と脳神経が担うもので、視覚・聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚の5つ。体性感覚は皮膚感覚(触・圧・温・冷・痛)と深部感覚(位置覚・運動覚・深部痛覚・振動覚)。内臓感覚は空腹感や尿意などの臓器感覚と内臓痛覚である。触覚はマイスネル小体・メルケル細胞・パチニ小体などの皮膚の機械受容器が受け取り、脊髄後索—内側毛帯路を上って視床を経由し、大脳皮質の体性感覚野に届く。全身の皮膚に広く分布する点が、頭部の特殊な感覚器に限られる特殊感覚と決定的に異なる。「特殊感覚は5つだけ」と数を決めて覚えておけば、この型の問題は落とさない。

✓ 3. 特殊感覚ではない(正答)
触覚
皮膚の機械受容器が受け取る体性感覚(皮膚感覚)。伝導路は脊髄後索—内側毛帯路で、脳神経ではなく脊髄神経が主に担う(顔面は三叉神経)。
✗ 1. 特殊感覚(答えではない)
嗅覚
鼻腔上部の嗅上皮にある嗅細胞が受容し、嗅神経(第Ⅰ脳神経)が伝える。視床を経由せずに大脳の嗅覚野へ届く点が特殊感覚のなかでも例外的で、よく問われる。
✗ 2. 特殊感覚(答えではない)
視覚
網膜の視細胞(杆体・錐体)が光を受容し、視神経(第Ⅱ脳神経)が伝える。外側膝状体を経て後頭葉の視覚野へ至る。
✗ 4. 特殊感覚(答えではない)
聴覚
内耳蝸牛のコルチ器にある有毛細胞が受容し、内耳神経(第Ⅷ脳神経)の蝸牛神経が伝える。同じ内耳の前庭・半規管が担う平衡覚も特殊感覚。
ポイント
  • 特殊感覚は視覚・聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚の5つ。いずれも頭部の特殊な感覚器と脳神経が担う。
  • 体性感覚は皮膚感覚(触・圧・温・冷・痛)と深部感覚(位置覚・運動覚・振動覚・深部痛覚)。触覚はここに入る。
  • 内臓感覚は臓器感覚(空腹・渇き・尿意など)と内臓痛覚。
  • 嗅覚だけは視床を経由せずに大脳皮質へ達する。例外として覚えておく。
  • 「感覚の分類」は毎年形を変えて出るので、5つの特殊感覚と対応する脳神経を必ず言えるようにしておく。
比較表
分類含まれる感覚受容器・伝える神経
特殊感覚視覚・聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚頭部の特殊感覚器/脳神経(Ⅰ・Ⅱ・Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ)
体性感覚(皮膚感覚)触覚・圧覚・温覚・冷覚・痛覚皮膚の各種受容器/脊髄神経・三叉神経
体性感覚(深部感覚)位置覚・運動覚・振動覚・深部痛覚筋紡錘・腱器官・関節受容器
内臓感覚臓器感覚・内臓痛覚内臓の受容器/自律神経求心路
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