学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §5 関係法規 / QJ33A049

理由で解く 柔道整復師

QJ33A049 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問49
問題
理学療法士法における業はどれか。
選択肢
1 音声機能の維持向上
2 治療体操の実施
3 捻挫部位の施術
4 義肢の調整
解答
正解2(治療体操の実施)
解説

「理学療法」は理学療法士及び作業療法士法第2条第1項で定義されており、治療体操その他の運動を行わせることと、物理的手段を加えることを指します。

条文は「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること」と定めています。キーワードは「基本的動作能力の回復」で、寝返り・起き上がり・座位保持・立ち上がり・歩行といった動作の土台を扱います。これに対し作業療法は「応用的動作能力または社会的適応能力の回復」を図るために手芸・工作その他の作業を行わせることと定義されており、同じ法律のなかで対比されています。他の選択肢は言語聴覚士、柔道整復師、義肢装具士の業務にあたります。医療関係職種の問題は、「誰が」「何を対象に」「何のために」行うかという三つの要素をセットで覚えると、選択肢の入れ替えに惑わされにくくなります。

✓ 2. 正しい
治療体操の実施
第2条第1項の「治療体操その他の運動を行なわせ」に直接あたります。電気刺激・マッサージ・温熱などの物理的手段を加えることも、同じく理学療法に含まれます。
✗ 1. 誤り
音声機能の維持向上
言語聴覚士の業務です。音声機能・言語機能・聴覚に障害のある者について機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練や必要な検査、助言・指導その他の援助を行います。
✗ 3. 誤り
捻挫部位の施術
柔道整復師の業務です。柔道整復師法第15条により、医師である場合を除き、柔道整復師でなければ業として柔道整復を行うことはできません。
✗ 4. 誤り
義肢の調整
義肢装具士の業務です。義肢および装具の装着部位の採型ならびに義肢および装具の製作および身体への適合を行います。
ポイント
  • 理学療法=基本的動作能力の回復。治療体操その他の運動+電気刺激・マッサージ・温熱その他の物理的手段。
  • 作業療法=応用的動作能力または社会的適応能力の回復。手芸・工作その他の作業を行わせる。
  • 言語聴覚士=音声機能・言語機能・聴覚の維持向上のための訓練、検査、助言・指導その他の援助。
  • 義肢装具士=義肢・装具の装着部位の採型、製作、身体への適合。
  • 理学療法士・作業療法士は医師の指示のもとで業務を行い、業務独占はない(名称独占)。
比較表
職種対象目的主な手段
理学療法士身体に障害のある者基本的動作能力の回復治療体操その他の運動、電気刺激・マッサージ・温熱
作業療法士身体または精神に障害のある者応用的動作能力・社会的適応能力の回復手芸・工作その他の作業
言語聴覚士音声・言語・聴覚に障害のある者機能の維持向上言語訓練その他の訓練、検査、助言・指導
義肢装具士義肢・装具を必要とする者身体への適合装着部位の採型、製作、適合
柔道整復師骨折・脱臼・打撲・捻挫損傷の整復・固定と回復柔道整復の施術
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