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理由で解く 柔道整復師

QJ33A046 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問46
問題
医師の守秘義務違反が規定されているのはどれか。
選択肢
1 刑法
2 医師法
3 医療法
4 薬事法
解答
正解1(刑法)
解説

医師の守秘義務は医師法ではなく、刑法第134条(秘密漏示罪)に規定されています。

刑法第134条第1項は、医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人またはこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときに処罰すると定めています。医師法は免許・国家試験・応招義務・診療録などを定める行政法規で、守秘義務そのものの規定は置いていません。そして、刑法に列挙されていない職種は、それぞれの身分法で守秘義務を定めるという整理になっています。柔道整復師も同じで、柔道整復師法第17条の2が「正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。柔道整復師でなくなった後においても、同様とする」と規定し、違反には罰則があります(告訴がなければ起訴できない親告罪です)。日々の業務では、家族への説明や同業者との症例検討であっても、患者本人の同意を確かめてから話す習慣をつけておくと安全です。

✓ 1. 正しい
刑法
第134条の秘密漏示罪が、医師・薬剤師・助産師・弁護士などの守秘義務違反を処罰する規定です。医師の守秘義務はここに根拠があります。
✗ 2. 誤り
医師法
免許、国家試験、応招義務、無診察治療の禁止、診療録の記載と保存などを定めていますが、守秘義務の規定はありません。もっとも間違えやすい選択肢です。
✗ 3. 誤り
医療法
病院・診療所・助産所の開設や人員配置、医療提供体制の確保を定める法律です。医療従事者個人の守秘義務は規定していません。
✗ 4. 誤り
薬事法
医薬品・医療機器等の品質、有効性および安全性の確保を目的とする法律で、現在は医薬品医療機器等法(薬機法)と呼ばれます。守秘義務の規定は置いていません。
ポイント
  • 医師・薬剤師・助産師・弁護士・公証人など→刑法第134条(秘密漏示罪)。
  • 柔道整復師→柔道整復師法第17条の2。柔道整復師でなくなった後も義務は続き、違反の罪は親告罪。
  • 保健師・看護師・准看護師→保健師助産師看護師法(助産師は刑法が適用される点に注意)。
  • あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師、診療放射線技師なども、それぞれの身分法に守秘義務規定がある。
  • 「正当な理由」にあたるのは、法令に基づく届出(感染症の届出など)、本人の同意がある場合、裁判上の証言義務など。
比較表
職種守秘義務の根拠法備考
医師・薬剤師・助産師刑法第134条秘密漏示罪。親告罪
弁護士・弁護人・公証人刑法第134条同上
柔道整復師柔道整復師法第17条の2資格を失った後も継続。親告罪
保健師・看護師・准看護師保健師助産師看護師法助産師のみ刑法が適用される
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律身分法で規定
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