学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §14 肋骨骨折の固定 / QJ33A014

理由で解く 柔道整復師

QJ33A014 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問14
問題
肋骨骨折の固定材料で適切でないのはどれか。
選択肢
1 さらし
2 ギプス包帯
3 バストバンド
4 非伸縮性絆創膏
解答
正解2(ギプス包帯)
解説

肋骨骨折の固定は呼吸を止めない程度の軽い圧迫。胸郭を硬く固めるギプス包帯は適さない。

固定の目的は、呼吸に伴う骨折部の動きを減らして疼痛を和らげることにある。さらし、非伸縮性絆創膏、バストバンドなどで、呼気の状態に合わせて胸郭を軽く締める。胸郭を硬性材料で固めると換気量が落ちて無気肺や肺炎などの合併症を招きやすく、皮膚障害も生じる。さらに胸郭は呼吸のたびに形が変わるためギプスは適合せず、皮下気腫や気胸・血胸の出現といった変化を観察することもできなくなる。呼吸苦、チアノーゼ、血痰、皮下気腫があれば固定より先に医師の診察につなぐ。

✓ 2. これが答え(適切でない)
ギプス包帯
硬性材料で胸郭を固めると換気が制限され、肺合併症や皮膚障害を招くうえ、経過の観察もできなくなる。
✗ 1. 答えではない(適切)
さらし
幅の広い布で胸郭を均等に軽く締められ、締め具合の調節もしやすい。
✗ 3. 答えではない(適切)
バストバンド
面ファスナー等で締め具合を調整でき、装着や着脱が容易である。
✗ 4. 答えではない(適切)
非伸縮性絆創膏
呼気位で貼って骨折部の動きを抑える。皮膚のかぶれには注意して観察する。
ポイント
  • 固定の目的は呼吸時の骨折部の動きを抑えた除痛。呼吸そのものは止めない。
  • 用いる材料はさらし、非伸縮性絆創膏、バストバンド。
  • 硬性のギプス包帯は換気制限・肺合併症・観察不能のため適さない。
  • 固定は息を吐かせた呼気の状態で行う。
  • 呼吸苦・チアノーゼ・血痰・皮下気腫があれば速やかに医師へつなぐ。
比較表
材料適否理由
さらし幅広く均等に圧迫でき調整しやすい
非伸縮性絆創膏呼気位で貼り骨折部の動きを抑える
バストバンド締め具合を調整でき装着が簡単
ギプス包帯不適胸郭を硬く固め換気を妨げ、観察もできない
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