学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ32P108
理由で解く 柔道整復師
前腕回内位での肘外反強制、肘関節外側部の腫脹・圧痛、前腕回外で疼痛増強という組み合わせは、橈骨頭(頸部)骨折の典型像です。橈骨頭は関節内の骨なので、整復は解剖学的整復が目標になります。
肘を外反させると、外側では上腕骨小頭と橈骨頭が互いに押し付け合います。とくに前腕回内位では橈骨頭の一部だけが小頭に強く当たるため、その部位に応力が集中して骨折します。橈骨頭は腕橈関節と近位橈尺関節の両方を構成する「関節内の骨」で、前腕を回外させると骨折した関節面が小頭と尺骨の橈骨切痕の上を回るため疼痛が増強します。関節面にわずかでも段差が残ると回内外の可動域制限と早期の変形性関節症につながるので、整復目標は解剖学的整復です。徒手整復で整復位が得られない・保持できない例や転位の大きい例は、速やかに医師の診察につなぎます。
| 関節内骨折(例:橈骨頭骨折) | 関節外骨折(例:上腕骨骨幹部骨折) | |
|---|---|---|
| 整復の目標 | 解剖学的整復(関節面に段差を残さない) | 機能的整復でも許容されうる |
| 変形が残ったとき | 可動域制限・変形性関節症に直結 | ある程度は機能で代償されうる |
| 方針 | 整復位が保てなければ観血的療法を検討(医師へ) | 保存療法が中心 |
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