学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §19 各論(脱臼) 上肢 / QJ32P089
理由で解く 柔道整復師
整復を妨げるのは「関節の間に何かが挟まる」ことと「骨の形が壊れる」こと。関節唇の嵌入が該当し、答えは3。
烏口下脱臼は肩関節前方脱臼の大半を占め、上腕骨頭が関節窩の前下方(烏口突起の下)へ転位する。通常は関節包の裂孔から骨頭が脱出しているだけなので、牽引と回旋で骨頭を裂孔へ戻せば整復できる。しかし剥離した関節唇や関節包が骨頭と関節窩の間に折り込まれたり、上腕二頭筋長頭腱・腱板の断裂端が介在したり、大結節骨折・関節窩骨折で骨の形状が崩れると、骨頭が元の位置に収まらない。逆に組織が伸びた・緩んだ・麻痺したというだけでは、通り道をふさがないので整復の妨げにはならない。
| 区分 | 具体例 | 理由 |
|---|---|---|
| 整復障害になる(介在) | 関節唇・関節包の嵌入、上腕二頭筋長頭腱の介在、腱板断裂端の介在 | 骨頭の戻り道に物理的に挟まる |
| 整復障害になる(骨性) | 大結節骨折、関節窩骨折、骨頭骨折 | 受け皿や骨頭の形状が崩れる |
| 整復障害にならない | 肩甲下筋腱の伸長、関節上腕靱帯の弛緩 | ゆるむ方向で抵抗が減る(反復性脱臼の要因) |
| 整復障害にならない | 腋窩神経麻痺 | 通り道をふさがない。合併症として評価する |
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