学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ32P081
理由で解く 柔道整復師
マレットフィンガー(槌指)は型ごとに受傷機序も損傷組織も異なるが、固定の原則は共通してDIP関節を伸展位に保つことである。Ⅲ型でもこの原則が当てはまる。
槌指は、Ⅰ型が終止腱(伸筋腱の末節骨背側付着部)の皮下断裂、Ⅱ型が末節骨基部背側の裂離骨折を伴うもの、Ⅲ型が末節骨基部の骨折で関節面の大きな部分が損なわれるもの、と整理される。Ⅰ型・Ⅱ型はボールが指先に当たるなどDIP関節への急な屈曲強制で発生するのに対し、Ⅲ型は過伸展と軸圧が加わって生じ、関節内骨折となるため腫脹・皮下出血が強く、関節の不安定性も出やすい。いずれの型でも末節骨を伸展位に保って伸展機構の連続性を確保するのが固定の基本で、DIP関節は軽度過伸展位、PIP関節は軽度屈曲位とし、数週間にわたり伸展位を途切れさせないことが治療成績を左右する。骨片の転位が大きく不安定なⅢ型では観血療法が選択されることもあるため、早期に医師の判断を仰ぐ。
| Ⅰ型 | Ⅱ型 | Ⅲ型 | |
|---|---|---|---|
| 損傷 | 終止腱の皮下断裂 | 末節骨基部背側の裂離骨折 | 関節面を含む末節骨基部の骨折 |
| 機序 | 屈曲強制 | 屈曲強制 | 過伸展+軸圧 |
| 腫脹 | 比較的軽度 | 中等度 | 高度・皮下出血を伴う |
| 固定 | DIP伸展位 | DIP伸展位 | DIP伸展位(不安定なら観血療法) |
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