学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ32P075
理由で解く 柔道整復師
この設問は「肋骨骨折で誤っているもの」を選ぶ問題。骨折端が胸腔側(内方)へ突出するのは直達外力の場合で、介達外力では外方凸となる。したがって1が誤りである。
肋骨は弓状に湾曲した骨なので、力の加わり方で折れ方と骨折端の向きが決まる。棒などで直接打たれる直達外力では、打たれた点が内側へたわんで折れるため骨折端は内方(胸腔側)を向き、胸膜・肺を傷つけて気胸・血胸を起こす危険が高い。これに対し胸郭を前後や左右から挟むように圧迫される介達外力では、弯曲が強まって外側へ張り出す形で折れるため骨折端は外方を向き、胸腔内臓器を損傷しにくい。臨床では、深呼吸・咳・体動で増強する限局痛と、離れた部位から胸郭を圧迫すると骨折部が痛む介達痛が手がかりになる。呼吸困難、皮下気腫、奇異呼吸(吸気で胸壁が陥凹する)を認めたら、その場で固定して速やかに医療機関へつなぐ。
| 外力 | 骨折端の向き | 合併損傷の危険 |
|---|---|---|
| 直達外力(打撲など) | 内方凸(胸腔側) | 気胸・血胸・肺損傷の危険が高い |
| 介達外力(胸郭の圧迫) | 外方凸 | 胸腔内臓器の損傷は少ない |
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