学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ32P074
理由で解く 柔道整復師
この設問は「下顎骨骨折で誤っているもの」を選ぶ問題。下顎枝は咬筋と内側翼突筋に厚く挟まれ、口腔粘膜からも離れているため開放性にはなりにくい。開放性が多いのは歯列のある体部・オトガイ部であり、3が誤りである。
下顎骨は顔面で唯一可動する骨で、前方から力を受けると力の伝わる先である関節突起(下顎頭)部や下顎角部にも骨折が及ぶ。好発部位は下顎体(正中・オトガイ部)、関節突起部、下顎角部で、これらは歯槽や口腔粘膜と近いため、骨折線が歯の周囲や粘膜に達すると口腔と交通した開放骨折となり、感染のリスクが上がる。これに対し下顎枝は厚い咀嚼筋に覆われて外力が伝わりにくく、骨折しても筋の支えで転位が少なく、皮膚・粘膜が破れにくい。診察では咬合のずれ(咬合不全)、開口障害、下歯槽神経領域(下唇・オトガイ)のしびれ、口腔内の出血や粘膜裂創を確認し、骨折を疑えば無理に動かさず、下顎を支える固定を行って歯科口腔外科・口腔外科へ紹介する。
| 部位 | 主な外力 | 特徴 |
|---|---|---|
| 下顎体・オトガイ部 | 直達外力 | 開放性になりやすい、咬合不全を残しやすい |
| 関節突起(下顎頭)部 | 介達外力(オトガイ打撲) | 開口障害、下顎の偏位を生じやすい |
| 下顎角部 | 直達/介達 | 智歯の存在が骨折の弱点になりうる |
| 下顎枝部 | 直達(まれ) | 厚い咀嚼筋に覆われ転位少なく、開放性になりにくい |
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