学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ31P084
理由で解く 柔道整復師
胸骨体の骨折が多い。自動車事故でハンドルやシートベルトが前胸部に直接当たる直達外力が主体で、面積が広く体表に近い胸骨体に横骨折を生じる。
胸骨は上から胸骨柄・胸骨体・剣状突起に分かれ、体部が最も広く前面に張り出している。したがって前方からの衝突では体部が直接打たれ、骨折の大半を占める。骨折線は打撃方向と直交する横骨折が最も多く、転位すると段差として触れる。呼吸については、胸郭を広げると骨折部が動いて痛むため、患者は胸式呼吸を避けて浅い腹式呼吸になる。臨床で重要なのは胸骨骨折そのものより、その裏側にある心臓・大血管・肺の損傷で、心挫傷、心タンポナーデ、大動脈損傷、肺挫傷、血気胸を伴うことがある。胸骨部の強い痛みや変形を認めたら整復操作を試みず、呼吸状態と循環(脈拍、顔色、冷汗、頸静脈怒張)を確認して、ただちに救急搬送につなぐ。
| 項目 | 胸骨骨折の実際 |
|---|---|
| 外力 | 直達外力が主(ハンドル外傷、シートベルト) |
| 好発部位 | 胸骨体 |
| 骨折型 | 横骨折が最多 |
| 呼吸 | 胸式呼吸は抑制され、浅い腹式呼吸となる |
| 合併症 | 心挫傷、心タンポナーデ、大血管損傷、肺挫傷、血気胸 |
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