学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §16 主要な疾患 内分泌・代謝疾患 / QJ32P037
理由で解く 柔道整復師
尿崩症は抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌低下、あるいは腎における反応性の低下によって起こる。よって正解は4。
バソプレシン(ADH)は視床下部で産生され下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎の集合管に働いて水の再吸収を促し尿を濃縮する。この働きが失われると、大量の低張尿(薄い尿)が出て多尿となり、脱水と血漿浸透圧の上昇から強い口渇と多飲が生じる。下垂体・視床下部の腫瘍、外傷、手術などで分泌が低下するものを中枢性尿崩症、腎側の受容体異常などでADHが効かないものを腎性尿崩症という。糖尿病でも多尿・口渇がみられるが、こちらは尿糖による浸透圧利尿であり、尿は高比重で尿糖陽性となる点が異なる。逆にADHが過剰に分泌されるとSIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)となり、水が体内にたまって低ナトリウム血症をきたす。
| 病態 | 尿量 | 尿比重・尿糖 | 機序 |
|---|---|---|---|
| 中枢性尿崩症 | 著明に増加 | 低比重、尿糖なし | ADHの分泌低下 |
| 腎性尿崩症 | 著明に増加 | 低比重、尿糖なし | 腎がADHに反応しない |
| 糖尿病 | 増加 | 高比重、尿糖陽性 | 尿糖による浸透圧利尿 |
| SIADH | 減少 | 高張尿 | ADH過剰→水貯留、低Na血症 |
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