学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §16 主要な疾患 内分泌・代謝疾患 / QJ31P038

理由で解く 柔道整復師

QJ31P038 一般臨床医学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午後 問38
問題
糖尿病の診断基準で正しいのはどれか。
選択肢
1 HbA1c 6.5%以上
2 随時血糖値 126 mg/dL 以上
3 空腹時血糖値 110mg/dL 以上
4 75g経口ブドウ糖負荷試験で1時間後血糖値 200mg/dL以上
解答
正解1(HbA1c 6.5%以上)
解説

糖尿病の診断基準でHbA1cは6.5%以上(NGSP値)が糖尿病型とされる。正答は1。

日本糖尿病学会の診断基準では、①空腹時血糖126mg/dL以上、②75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値200mg/dL以上、③随時血糖200mg/dL以上、のいずれかを「血糖値による糖尿病型」とし、④HbA1c(NGSP)6.5%以上を「HbA1cによる糖尿病型」とする。①~③のいずれかと④が同一の採血で同時に確認されれば1回の検査で糖尿病と診断できるが、血糖値のみ、あるいはHbA1cのみが糖尿病型の場合は別の日に再検査して確認する(HbA1cのみの反復では診断しない)。本問が出題された第31回(2023年)時点でもこの基準である。数値は「空腹時126/2時間値200/随時200/HbA1c 6.5」の4つをまとめて記憶する。

✓ 1. 正しい
HbA1c 6.5%以上
NGSP値で6.5%以上が糖尿病型である。HbA1cは赤血球のヘモグロビンの糖化割合を示し、過去1~2か月の平均血糖値を反映するため、直前の食事の影響を受けずに評価できる。
✗ 2. 誤り
随時血糖値 126 mg/dL 以上
随時血糖で糖尿病型とするのは200mg/dL以上である。126mg/dLは空腹時血糖の基準値であり、数値が入れ替わっている。空腹時126・随時200と対で覚える。
✗ 3. 誤り
空腹時血糖値 110mg/dL 以上
空腹時血糖で糖尿病型とするのは126mg/dL以上である。110mg/dL未満が正常型で、110~125mg/dLは境界型に相当する領域であり、この値では糖尿病とは診断できない。
✗ 4. 誤り
75g経口ブドウ糖負荷試験で1時間後血糖値 200mg/dL以上
判定に用いるのは負荷後2時間値200mg/dL以上である。1時間値は診断基準の判定項目ではない。OGTTは「2時間値で判定する」と覚える。
ポイント
  • 糖尿病型の基準は、空腹時血糖126mg/dL以上/OGTT2時間値200mg/dL以上/随時血糖200mg/dL以上/HbA1c(NGSP)6.5%以上。
  • 血糖値による糖尿病型とHbA1cによる糖尿病型が同一採血で同時に確認されれば、1回で糖尿病と診断できる。
  • HbA1cのみが糖尿病型の場合は、それだけを繰り返しても診断は確定しない。
  • 空腹時血糖110mg/dL未満が正常型、110~125mg/dLは境界型に相当する領域。
  • HbA1cは過去1~2か月の平均血糖を反映し、食事の直接的な影響を受けない。
比較表
検査糖尿病型の基準補足
空腹時血糖126 mg/dL 以上110 mg/dL 未満が正常型
75gOGTT 2時間値200 mg/dL 以上判定は2時間値。140 mg/dL 未満が正常型
随時血糖200 mg/dL 以上食事時間を問わない採血
HbA1c(NGSP)6.5% 以上過去1~2か月の平均血糖を反映
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