学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ32P032
理由で解く 柔道整復師
食道癌の主な危険因子は喫煙と飲酒(とくに両者の併用)、および熱い飲食物の摂取である。ノロウイルス感染は急性胃腸炎の原因であり食道癌の危険因子ではないので、正解は2。
日本の食道癌は大半が扁平上皮癌で、胸部中部食道に好発する。たばこ煙に含まれる発癌物質と、アルコール代謝の過程で生じるアセトアルデヒドが食道粘膜を繰り返し傷害することが発癌に結びつく。とくにアセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH2)の働きが弱く、飲酒で顔が赤くなる体質の人ではリスクが高まり、喫煙と飲酒が重なると相乗的に危険度が上がる。熱い飲食物による粘膜の熱傷害も、反復すれば危険因子となる。症状は嚥下時のしみる感じやつかえ感から始まり、進行すると嚥下困難、体重減少、反回神経浸潤による嗄声が現れる。なお、下部食道に生じる腺癌では胃食道逆流症とバレット食道が背景となり、危険因子の顔ぶれが異なる。
| 部位・組織型 | 主な危険因子 | 特徴 |
|---|---|---|
| 食道扁平上皮癌 | 喫煙、飲酒、熱い飲食物 | 日本の食道癌の大半。胸部中部食道に好発 |
| 食道腺癌 | 胃食道逆流症、バレット食道、肥満 | 下部食道に生じる。欧米に多い |
| 胃癌 | ヘリコバクター・ピロリ感染、塩分過多、喫煙 | 慢性萎縮性胃炎が背景 |
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