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理由で解く 柔道整復師

QJ32P003 衛生学・公衆衛生学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問3
問題
学校保健で正しいのはどれか。
選択肢
1 養護教諭が学校保健の総括責任者である。
2 学校教職員は学校健康診断の対象である。
3 学校保健行政を主管するのは厚生労働省である。
4 学校医は学校感染症に罹患した児童生徒の出席を停止できる。
解答
正解2(学校教職員は学校健康診断の対象である。)
解説

学校保健安全法では、児童生徒だけでなく学校の職員も健康診断の対象と定められている。

学校保健は学校保健安全法に基づいて行われ、行政上の主管は文部科学省である(一般の地域保健が厚生労働省であるのと対をなす)。健康診断は、市町村教育委員会が行う就学時健康診断、学校が毎学年6月30日までに行う児童生徒等の定期健康診断、そして職員の健康診断(同法第15条)の3本立てで、職員も対象に含まれる。組織面では、学校保健の総括責任者は校長であり、養護教諭が保健管理の中核として実務を担い、学校医・学校歯科医・学校薬剤師が非常勤で専門的な指導助言を行う。学校感染症については、出席停止を命じるのは校長、学級閉鎖・休校などの臨時休業を決めるのは学校の設置者で、学校医は診断と意見の具申を担当する。「誰が決めるか」を役職ごとに整理しておくと、この形式の問題は確実に取れる。

✗ 1. 誤り
養護教諭が学校保健の総括責任者である。
学校保健の総括責任者は校長である。養護教諭は保健室を拠点に健康観察・救急処置・健康相談・保健指導を担う中核的な存在だが、学校運営上の責任者ではない。役割の重要さと責任者であることは別に考える。
✓ 2. 正しい
学校教職員は学校健康診断の対象である。
学校保健安全法第15条により、学校の設置者は毎学年定期に職員の健康診断を行う。教職員自身が健康でなければ児童生徒の健康も守れないという考え方に基づく規定で、結核や生活習慣病の早期発見も目的に含まれる。
✗ 3. 誤り
学校保健行政を主管するのは厚生労働省である。
学校保健行政を主管するのは文部科学省で、都道府県・市町村では教育委員会が担う。厚生労働省が担当するのは地域保健(保健所・市町村保健センター)や労働衛生である。学校は教育の場なので教育行政の系統に入る、と理解する。
✗ 4. 誤り
学校医は学校感染症に罹患した児童生徒の出席を停止できる。
出席停止を命じる権限をもつのは校長である(学校保健安全法第19条)。学校医は診察して感染症の診断を行い、出席停止の要否について意見を述べる立場にある。なお学級閉鎖などの臨時休業を決めるのは学校の設置者である。
ポイント
  • 根拠法は学校保健安全法、主管は文部科学省(地域保健の厚生労働省と対比する)。
  • 健康診断は「就学時(市町村教育委員会)」「児童生徒等の定期(毎学年6月30日まで)」「職員」の3種類。職員も対象。
  • 総括責任者は校長。養護教諭は保健管理の中核だが責任者ではない。
  • 出席停止を命じるのは校長、臨時休業(学級閉鎖等)を決めるのは学校の設置者、学校医は診断と意見具申。
  • 学校医・学校歯科医・学校薬剤師は非常勤の専門職として指導助言を行う。
比較表
役割・権限担当者
学校保健の総括責任校長
保健管理の実務(健康観察・救急処置・健康相談)養護教諭
健康診断・感染症の診断、専門的な意見具申学校医・学校歯科医・学校薬剤師
出席停止を命じる校長
臨時休業(学級閉鎖・休校)を決める学校の設置者
就学時健康診断の実施市町村教育委員会
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