学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §6 歩行 / QJ32A113
理由で解く 柔道整復師
歩行が速くなると1歩行周期に占める遊脚期の割合が増え、立脚期と両脚支持期の割合は減る。1歩行周期そのものに要する時間も短縮する。
1歩行周期は一側の踵接地から次の同側の踵接地までを指し、この1周期が重複歩(stride)1回にあたる。1周期は立脚期と遊脚期に分かれ、通常歩行での比率はおよそ立脚期60%・遊脚期40%で、立脚期のうち両脚が接地している両脚支持期が1周期に2回、合わせて約20%を占める。歩行速度は「歩幅(step length)×歩行率(ケイデンス、歩/分)」で決まるため、速く歩くときは1歩あたりの時間が短くなり、歩幅2歩分=重複歩1回に相当する1歩行周期の所要時間も減少する。同時に床を踏んでいる時間が相対的に切り詰められ、立脚期の割合、とくに両脚支持期の割合が小さくなって、その分だけ遊脚期の割合が大きくなる。この変化を突き詰めた状態が走行で、両脚支持期は消失して両脚とも床から離れる時期(両脚遊脚期)が現れる。したがって「速くする=走行に近づく」と考えれば、増えるのは遊脚期の割合だと判断できる。
| 指標 | 通常歩行のめやす | 歩行が速くなると |
|---|---|---|
| 1歩行周期の時間 | 約1秒前後(重複歩1回分) | 減少(短縮) |
| 歩行率(ケイデンス) | 約110〜120歩/分 | 増加 |
| 歩幅(step length:一側踵接地〜対側踵接地) | 約70〜80cm | 増加 |
| 重複歩距離(stride length:同側踵接地〜同側踵接地、歩幅の約2倍) | 約140〜160cm | 増加 |
| 立脚期/1歩行周期 | 約60% | 減少 |
| 遊脚期/1歩行周期 | 約40% | 増加(本問の正答) |
| 両脚支持期/1歩行周期 | 約20%(2回分の合計) | 減少、走行では0% |
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