学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §11 骨の生理 / QJ32A095
理由で解く 柔道整復師
血中カルシウム濃度が下がると、生体はCaを上げる方向へ動く。副甲状腺ホルモン(PTH)分泌↑・骨吸収↑・活性型ビタミンD合成↑となり、Caを下げるホルモンであるカルシトニンの分泌は低下する。
血中Ca²⁺は副甲状腺主細胞のCa感知受容体が常時モニターしている。Ca²⁺が下がるとPTHが分泌され、①破骨細胞の活性を高めて骨吸収を促進し骨からCaを動員、②腎遠位尿細管でのCa再吸収を促進(同時にリンの再吸収は抑制して排泄)、③腎近位尿細管の1α-水酸化酵素を活性化して活性型ビタミンD(1,25-(OH)₂D)の合成を促進し、腸管からのCa吸収を高める、という三方向から血中Caを引き上げる。一方カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から血中Caが高いときに分泌され、破骨細胞を抑えて骨吸収を減らし血中Caを下げるホルモンなので、低Ca時には分泌が低下する。「PTHと活性型ビタミンDは上げ役、カルシトニンは下げ役」と役割を分けて押さえるのが確実である。
| PTH(パラソルモン) | 活性型ビタミンD | カルシトニン | |
|---|---|---|---|
| 分泌部位 | 副甲状腺主細胞 | 腎(近位尿細管で活性化) | 甲状腺傍濾胞細胞 |
| 分泌の引き金 | 血中Ca低下 | PTHによる刺激 | 血中Ca上昇 |
| 骨 | 吸収を促進 | 吸収を促進 | 吸収を抑制 |
| 腎 | Ca再吸収↑・リン排泄↑ | Ca再吸収↑ | Ca排泄↑ |
| 腸管 | 間接的に吸収↑ | Ca吸収を直接促進 | — |
| 血中Ca | 上げる | 上げる | 下げる |
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