学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §10 生殖 / QJ32A091

理由で解く 柔道整復師

QJ32A091 生理学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問91
問題
定型的な二次性徴はどれか。
選択肢
1 9歳男児で声変わりが起きた。
2 10歳男児で腋毛が生えた。
3 16歳女子で初経が来た。
4 17歳女子で身長の伸びが止まった。
解答
正解4(17歳女子で身長の伸びが止まった。)
解説

思春期の変化には標準的な時期があり、それに合致するのは「17歳女子で身長の伸びが止まった」である。ほかの3つはいずれも標準より早すぎるか遅すぎる。

二次性徴は視床下部からのGnRH分泌が再開し、下垂体のLH・FSHを介して性腺ステロイドが増えることで始まる。男子は精巣容積の増大(およそ11〜12歳)が最初のサインで、陰毛、身長の急伸、腋毛、変声(おおむね13〜14歳頃)と続く。女子は乳房発育(およそ9〜10歳)から始まり、陰毛、身長スパート、初経(日本人の平均はおよそ12歳台前半)と進む。女子では初経の後に成長速度が落ち、性ステロイドの作用で骨端線が閉鎖して16〜18歳頃に身長の伸びが止まるため、17歳での身長増加停止は定型的な経過である。時期が大きく外れる場合は、早ければ思春期早発症、遅ければ思春期遅発症として原因の検索が必要になるので、年齢の目安を数字で持っておきたい。

✓ 4. 正しい
17歳女子で身長の伸びが止まった。
女子は初経後に成長速度が落ち、エストロゲンの作用で骨端線が閉鎖して16〜18歳頃に身長増加が終わる。17歳での伸び止まりは標準的な経過にあたる。
✗ 1. 該当しない
9歳男児で声変わりが起きた。
変声は男子の二次性徴のなかでも遅い時期の変化で、おおむね13〜14歳頃にみられる。9歳での変声は明らかに早く、思春期早発症を念頭に成長曲線の確認と小児科・内分泌科への相談が望まれる。
✗ 2. 該当しない
10歳男児で腋毛が生えた。
男子の二次性徴は精巣容積の増大(11〜12歳頃)から始まり、腋毛はさらに後(12〜14歳頃)に現れる。10歳での腋毛発生は順序も時期も早いため、標準的とは言えない。
✗ 3. 該当しない
16歳女子で初経が来た。
日本人女子の初経は平均でおよそ12歳台前半であり、16歳での初発来は遅い側に大きく外れる。15歳を過ぎても初経がない場合は遅発月経として、18歳までなければ原発性無月経として評価と対応が検討される。
ポイント
  • 男子の二次性徴は精巣容積の増大(11〜12歳頃)が最初。変声は13〜14歳頃と遅い。
  • 女子の二次性徴は乳房発育(9〜10歳頃)が最初。初経は平均でおよそ12歳台前半。
  • 女子は初経後に成長速度が低下し、16〜18歳頃に骨端線閉鎖で身長増加が終わる。
  • 身長スパートは女子のほうが約2年早く訪れる。
  • 時期が大きく外れるときは早発症・遅発症を疑い、成長曲線の確認と専門医への相談につなげる。
比較表
変化おおよその時期(男子)おおよその時期(女子)
最初の徴候精巣容積増大:11〜12歳乳房発育:9〜10歳
陰毛発生12〜13歳10〜12歳
身長スパート12〜14歳10〜12歳
腋毛・変声/初経腋毛12〜14歳、変声13〜14歳初経:平均12歳台前半
身長増加の終了18歳前後16〜18歳
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。