学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ32A074
理由で解く 柔道整復師
遠心性(運動性)線維だけを通すのは脊髄の前根です。前根は運動、後根は感覚というBell–Magendieの法則が根拠になります。
脊髄前角の運動ニューロンから出た軸索は前根を通って脊髄を出ます。胸髄から上部腰髄(側角)や仙髄の一部では自律神経の節前線維も前根に加わりますが、これも中枢から末梢へ向かう遠心性線維なので「遠心性のみ」という条件は保たれます。一方、後根には脊髄神経節(後根神経節)にある偽単極性ニューロンの中枢突起が集まり、こちらは求心性のみです。前根と後根は椎間孔の付近で合流して脊髄神経(混合神経)となり、その後に前枝と後枝へ分かれます。したがって前枝も後枝も運動・感覚の両方を含みます。「一方向のみか」を問われたら、枝ではなく根のレベルまで戻って考える習慣をつけると確実です。
| 部位 | 含む線維 | 方向 | 分布・特徴 |
|---|---|---|---|
| 前根 | 体性運動+自律神経節前線維 | 遠心性のみ | 前角・側角の細胞体から出る |
| 後根 | 体性感覚+内臓感覚 | 求心性のみ | 後根神経節をもつ |
| 前枝 | 運動+感覚 | 混合 | 神経叢を形成、四肢・体幹前外側 |
| 後枝 | 運動+感覚 | 混合 | 固有背筋と背部皮膚 |
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