学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ32A057

理由で解く 柔道整復師

QJ32A057 解剖学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問57
問題
大腿神経の支配を受けるのはどれか。
選択肢
1 外閉鎖筋
2 長内転筋
3 恥骨筋
4 薄筋
解答
正解3(恥骨筋)
解説

内転筋群の大半は閉鎖神経支配ですが、恥骨筋は大腿神経支配です。この例外が問われています。

大腿内側の筋は「原則=閉鎖神経」で覚え、そのうえで例外を2つだけ足すのが効率的です。例外①が恥骨筋で大腿神経支配(閉鎖神経の枝も加わる二重支配のことがあります)、例外②が大内転筋の坐骨結節から起こる部分で、これは脛骨神経(坐骨神経)支配。この2つを押さえれば内転筋群の神経支配は完成します。恥骨筋は恥骨櫛から起こって大腿骨の恥骨筋線(小転子の下方)に停止し、股関節の屈曲と内転に働きます。位置的にも大腿三角(スカルパ三角)の床の一部を作り、すぐ外側に大腿神経・大腿動脈が並走しているため、大腿神経の枝を受けるのは配置として自然です。

✓ 3. 正しい
恥骨筋
恥骨櫛から大腿骨恥骨筋線に停止し、股関節の屈曲・内転に働きます。内転筋群にありながら大腿神経支配という代表的な例外です。
✗ 1. 誤り
外閉鎖筋
閉鎖膜の外面から起こり転子窩に停止する閉鎖神経支配の筋で、股関節の外旋に働きます。
✗ 2. 誤り
長内転筋
恥骨結節付近から大腿骨粗線に停止する閉鎖神経支配の内転筋です。
✗ 4. 誤り
薄筋
恥骨下枝から脛骨粗面内側(鵞足)に停止する閉鎖神経支配の筋で、内転筋群で唯一の二関節筋です。
ポイント
  • 内転筋群の原則は閉鎖神経支配
  • 例外①恥骨筋=大腿神経(閉鎖神経も加わる二重支配のことがある)
  • 例外②大内転筋の坐骨結節側=脛骨神経(坐骨神経)
  • 恥骨筋は恥骨櫛→大腿骨恥骨筋線、股関節の屈曲・内転
  • 薄筋は内転筋群で唯一の二関節筋(鵞足の一員)
比較表
神経主な作用
恥骨筋大腿神経(+閉鎖神経)股関節屈曲・内転
長内転筋・短内転筋閉鎖神経内転
薄筋閉鎖神経内転・膝屈曲
外閉鎖筋閉鎖神経外旋
大内転筋閉鎖神経+脛骨神経(坐骨結節側)内転・伸展
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