学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ32A055

理由で解く 柔道整復師

QJ32A055 解剖学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問55
問題
車軸関節はどれか。
選択肢
1 上橈尺関節
2 腕尺関節
3 距腿関節
4 膝関節
解答
正解1(上橈尺関節)
解説

車軸関節は、輪の中で骨が長軸まわりに回る一軸性関節です。選択肢では上橈尺関節が該当します。

車軸関節は「車輪の軸」のイメージで、円柱状の骨が輪状の受け皿の中で自転します。上橈尺関節では、橈骨頭が尺骨の橈骨切痕と橈骨輪状靱帯が作る輪の中に収まり、その中で回転して前腕の回内・回外を生みます。回内・回外は上橈尺関節と下橈尺関節が同時に働く連結(連動)で成立するため、片方だけ壊れても回旋が制限されます。車軸関節の代表は「正中環軸関節・上橈尺関節・下橈尺関節」の3つ。関節の分類を問われたら、まず軸の数(1軸・2軸・多軸)に落として考えると迷いません。一軸性は蝶番関節と車軸関節、二軸性は楕円関節・顆状関節・鞍関節(楕円関節と顆状関節は関節面の形で区別し、橈骨手根関節が楕円関節、中手指節関節や膝関節が顆状関節)、多軸性は球関節です。

✓ 1. 正しい
上橈尺関節
橈骨頭が「尺骨の橈骨切痕+橈骨輪状靱帯」が作る輪の中で自転する、典型的な車軸関節です。下橈尺関節と連動して回内・回外を作ります。
✗ 2. 誤り
腕尺関節
上腕骨滑車と尺骨滑車切痕がかみ合う蝶番関節で、屈曲・伸展の一軸のみです。同じ肘にありますが分類は別物です。
✗ 3. 誤り
距腿関節
脛骨・腓骨が作るほぞ穴に距骨滑車がはまる蝶番関節(らせん関節)で、背屈・底屈の一軸です。
✗ 4. 誤り
膝関節
大腿骨顆と脛骨顆が向き合う顆状関節で、屈曲・伸展と、屈曲位での下腿の回旋という二軸性の関節です。運動の主体は屈曲・伸展ですが、いずれにせよ輪の中で骨が自転する車軸関節ではありません。
ポイント
  • 車軸関節=輪の中で骨が長軸まわりに回る一軸性関節
  • 代表は 正中環軸関節・上橈尺関節・下橈尺関節
  • 上橈尺関節は尺骨の橈骨切痕+橈骨輪状靱帯が輪を作る
  • 回内・回外は上下の橈尺関節が連動して成立する
  • 軸の数で整理:1軸=蝶番・車軸/2軸=楕円・顆状・鞍/多軸=球
比較表
関節形状分類主な運動
上橈尺関節車軸関節1軸回内・回外
腕尺関節蝶番関節1軸屈曲・伸展
距腿関節蝶番(らせん)関節1軸背屈・底屈
膝関節顆状関節2軸(屈曲・伸展+屈曲位での下腿の回旋)屈曲・伸展が主体
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