学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §1 人体解剖学概説 / QJ32A051

理由で解く 柔道整復師

QJ32A051 解剖学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問51
問題
血液で異常値はどれか。
選択肢
1 赤血球 500万個/mm3
2 白血球 6,000個/mm3
3 リンパ球: 2,000個/mm3
4 血小板 1,000個/mm³
解答
正解4(血小板 1,000個/mm³)
解説

血小板 1,000個/mm³ は基準値(およそ15万〜40万/mm³)の100分の1以下で、明らかな異常値です。残る3つはいずれも成人の基準範囲に収まっています。

血球の基準値は「桁」で覚えると数字の暗記に頼らずに判断できます。赤血球は百万の桁(男性約410万〜530万、女性約380万〜480万/mm³)、白血球は千の桁(約4,000〜8,000/mm³)、血小板は十万の桁(約15万〜40万/mm³)です。リンパ球は絶対数で約1,000〜4,000/mm³(白血球分画のうち約20〜40%)が目安で、白血球と同じ千の桁になります。つまり「百万・千・十万」という桁の並びを頭に入れておけば、提示された数値が桁ごとずれているかどうかで異常値を選び出せます。血小板は5万/mm³以下になると出血傾向(皮下出血・粘膜出血)が現れ、2万/mm³以下では自然出血のリスクが高まります。1,000/mm³はそれをさらに大きく下回る重篤な血小板減少です。

✓ 4. 異常値(これが答え)
血小板 1,000個/mm³
基準値は約15万〜40万/mm³ですから、1,000個/mm³は2桁以上低い値です。他の3つが基準内である以上、異常値として選ぶべきはこれになります。血小板は止血の第一段階(一次止血)で血小板血栓をつくる細胞成分なので、この値では皮下出血や粘膜出血などの出血傾向をきたします。桁で確認する習慣をつけ、「血小板は十万台」と即答できるようにしておきましょう。
✗ 1. 基準値内(答えではない)
赤血球 500万個/mm3
成人男性の赤血球数は約410万〜530万/mm³で、500万/mm³はその中に収まります。赤血球は血球のなかで最も数が多く、百万の桁になる唯一の血球だと押さえておくと迷いません。
✗ 2. 基準値内(答えではない)
白血球 6,000個/mm3
白血球数の基準値は約4,000〜8,000/mm³で、6,000/mm³はほぼ中央の値です。赤血球のおよそ1,000分の1の数、と対比で覚えると桁を取り違えません。
✗ 3. 基準値内(答えではない)
リンパ球: 2,000個/mm3
リンパ球の基準値は絶対数で約1,000〜4,000/mm³(白血球の約20〜40%に相当)なので、2,000個/mm³は基準内です。判定はこの絶対数で行うのが基本で、比率は補助的な目安にとどめます(仮に本問の白血球6,000/mm³と同一検体であれば約33%となり、比率としても妥当な範囲です)。白血球分画は好中球が約40〜70%で最多、次いでリンパ球が約20〜40%、単球・好酸球・好塩基球はいずれも数%以下、という並びで確認しましょう。
ポイント
  • 血球数は桁で覚える:赤血球=百万台、白血球=千台、血小板=十万台。
  • 赤血球は男性約410万〜530万、女性約380万〜480万/mm³。女性のほうが少ない。
  • 白血球は約4,000〜8,000/mm³。分画は好中球40〜70%>リンパ球20〜40%>単球>好酸球>好塩基球。
  • リンパ球は絶対数で約1,000〜4,000/mm³。判定はまず絶対数で行い、比率は補助的に使う。
  • 血小板は約15万〜40万/mm³。5万/mm³以下で出血傾向、2万/mm³以下で自然出血のリスク。
  • 数値問題は「桁が合っているか」を先に確認すると、細かい基準値を暗記していなくても解ける。
比較表
成分基準値の目安(成人)本問の提示値判定
赤血球男性 約410万〜530万/mm³
女性 約380万〜480万/mm³
百万500万基準内
白血球約4,000〜8,000/mm³6,000基準内
リンパ球約1,000〜4,000/mm³
(白血球の約20〜40%)
2,000基準内
血小板約15万〜40万/mm³
(5万以下で出血傾向、2万以下で自然出血)
十万1,000異常低値
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