学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ32A052

理由で解く 柔道整復師

QJ32A052 解剖学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問52
問題
卵円孔があるのはどれか。
選択肢
1 後頭骨
2 前頭骨
3 側頭骨
4 蝶形骨
解答
正解4(蝶形骨)
解説

卵円孔は蝶形骨大翼にあり、三叉神経第3枝である下顎神経が通ります。

中頭蓋窩の床は蝶形骨大翼が作っており、そこに3つの孔が前から後ろへ一列に並びます。順番は「正円孔 → 卵円孔 → 棘孔」、通るものは「上顎神経(V2)→ 下顎神経(V3)→ 中硬膜動脈」。神経の番号が V2 → V3 と大きくなる向きに並ぶので、順序を取り違えにくくなります。孔の名前も「まる(正円)→ たまご(卵円)→ とげ(棘)」と形が変わっていく並びです。なお心房中隔にも胎児期の卵円孔がありますが、本問は頭蓋骨を問うているので蝶形骨が答えになります。

✓ 4. 正しい
蝶形骨
大翼に正円孔・卵円孔・棘孔がまとまってあり、小翼との間には上眼窩裂、小翼の根部には視神経管があります。頭蓋底の孔を問われたら、まず蝶形骨を疑うのが定石です。
✗ 1. 誤り
後頭骨
後頭骨の孔は大後頭孔(延髄・椎骨動脈)と舌下神経管です。頸静脈孔は後頭骨と側頭骨の境にできる孔で、卵円孔はありません。
✗ 2. 誤り
前頭骨
前頭骨にあるのは眼窩上縁の眼窩上孔(切痕)で、眼窩上神経・動脈が通ります。中頭蓋窩の床は作らないため、卵円孔とは無関係です。
✗ 3. 誤り
側頭骨
側頭骨の主な通路は外耳道・内耳孔(顔面神経・内耳神経)・茎乳突孔(顔面神経の出口)・頸動脈管(内頸動脈)です。中頭蓋窩の外側壁側を作りますが、卵円孔は蝶形骨側にあります。
ポイント
  • 蝶形骨大翼の3孔は前から 正円孔・卵円孔・棘孔
  • 通るものは V2(上顎神経)→ V3(下顎神経)→ 中硬膜動脈
  • 蝶形骨にはほかに視神経管・上眼窩裂もある
  • 後頭骨=大後頭孔・舌下神経管、前頭骨=眼窩上孔
  • 側頭骨=外耳道・内耳孔・茎乳突孔・頸動脈管
比較表
代表的な孔通るもの
蝶形骨視神経管/上眼窩裂/正円孔/卵円孔/棘孔視神経/動眼・滑車・眼神経・外転神経/上顎神経/下顎神経/中硬膜動脈
後頭骨大後頭孔/舌下神経管延髄・椎骨動脈/舌下神経
前頭骨眼窩上孔(切痕)眼窩上神経・動脈
側頭骨内耳孔/茎乳突孔/頸動脈管顔面・内耳神経/顔面神経/内頸動脈
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