学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §1 人体解剖学概説 / QJ30A051
理由で解く 柔道整復師
単層扁平上皮は「薄いことが仕事になる場所」に置かれます。血管の内面をおおう内皮がその代表で、正答は2の血管です。
上皮は細胞の層の数(単層・重層)と形(扁平・立方・円柱)で分類され、その組合せはその場所の役割をそのまま反映します。拡散や濾過が主な仕事の場所は、隔てる壁が薄いほど有利なので単層扁平上皮になります。具体的には、血管・リンパ管や心臓の内面をおおう内皮、ガス交換を行う肺胞(Ⅰ型肺胞上皮)、胸膜・腹膜・心膜の表面をおおう中皮です。一方、強い摩擦や乾燥にさらされる場所は細胞を何層も重ねた重層扁平上皮で守り、皮膚・口腔・食道・肛門管下部・腟がこれにあたります。尿を溜めて伸び縮みする腎杯から尿管・膀胱・尿道の一部は移行上皮(尿路上皮)、空気を運びながら異物を排出する気管・気管支は線毛と杯細胞をもつ多列線毛上皮です。吸収と分泌が仕事の胃・腸・子宮・卵管は背の高い単層円柱上皮で、卵管では線毛細胞と分泌細胞からなる単層円柱(線毛)上皮が卵子を運びます(多列=偽重層ではありません)。「薄い=交換」「重ねる=保護」「伸びる=移行」「運ぶ=線毛」と役割から引き出せば、暗記に頼らず選べます。
| 上皮の種類 | おもな部位 | 役割 |
|---|---|---|
| 単層扁平上皮 | 血管・リンパ管の内皮、心内膜、肺胞、胸膜・腹膜・心膜の中皮 | 拡散・濾過・摩擦の少ない滑走面 |
| 単層円柱(線毛)上皮 | 胃、腸、子宮、卵管 | 吸収と分泌。卵管では線毛細胞と分泌細胞が卵子を運ぶ |
| 多列線毛上皮 | 気管・気管支、鼻腔 | 粘液と線毛による異物の排出 |
| 移行上皮 | 腎盂・尿管・膀胱 | 伸展と収縮への対応、尿の透過防止 |
| 重層扁平上皮 | 皮膚、口腔、食道、肛門管下部、腟 | 摩擦・乾燥・化学刺激からの保護 |
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