学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §6 柔道整復師と国民医療費 / QJ32A047

理由で解く 柔道整復師

QJ32A047 必修問題

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問47
問題
柔道整復師が取り扱う保険の支払い方式で誤っているのはどれか。
選択肢
1 賦課方式
2 償還払い方式
3 出来高払い方式
4 受領委任払い方式
解答
正解1(賦課方式)
解説

賦課方式は公的年金の財源をどう調達するかという考え方で、療養費の支払い方式ではありません。柔道整復の療養費に関わるのは、償還払い・受領委任払い・出来高払いの3語です。

支払い方式は「誰が誰に払うか(患者と保険者の流れ)」と「いくらと決めるか(金額の算定方法)」の2つの軸で整理できます。流れの軸では、患者が全額を支払って後から保険者に払い戻しを受ける償還払いが原則で、その請求と受領を施術者に委ねるのが受領委任払いです。金額の軸では、施術部位や施術内容ごとに定められた料金を積み上げる出来高払いが柔道整復の療養費の算定方式で、これに対する考え方が定額払い(包括払い)です。一方の賦課方式は、そのときの現役世代が納める保険料でそのときの受給者の給付をまかなう年金財政の方式であり(対になるのが積立方式)、医療保険の給付をどう支払うかという話とは土俵が異なります。

✓ 1. 誤り(これが答え)
賦課方式
賦課方式は年金財政の用語で、現役世代の保険料をその時点の受給者の給付に充てる方式です(対概念は積立方式)。柔道整復師が取り扱う療養費の支払い方式ではありません。療養費を説明するときは、償還払い・受領委任払い・出来高払いの3語で組み立てましょう。
✗ 2. 正しい(答えではない)
償還払い方式
療養費の原則的な支払い方式です。患者が窓口で全額を支払い、領収証と申請書を保険者に提出して、保険給付分の払戻しを受けます。
✗ 3. 正しい(答えではない)
出来高払い方式
行った施術の内容や部位ごとに定められた料金を積み上げて算定する方式で、柔道整復の療養費はこれに当たります。対になる考え方が定額払い(包括払い)です。
✗ 4. 正しい(答えではない)
受領委任払い方式
患者が療養費の受領を施術者に委任する取扱いで、患者は一部負担金だけを支払えば済みます。協定・契約を結んだ施術管理者のみが行えます。
ポイント
  • 療養費の原則は償還払い。実務で広く使われるのが受領委任払い
  • 金額の決め方は出来高払い(対概念は定額払い・包括払い)。
  • 賦課方式/積立方式は年金財政の用語。医療の支払い方式と混同しない。
  • 受領委任払いでは患者の窓口負担は一部負担金のみ、残りは施術管理者が保険者へ請求する。
  • 「流れ(償還払い・受領委任払い)」と「算定(出来高・定額)」の2軸で整理すると混乱しない。
比較表
用語分類内容
償還払い方式支払いの流れ患者が全額支払い、後から保険者が払い戻す(療養費の原則)
受領委任払い方式支払いの流れ患者は一部負担金のみ支払い、施術管理者が残りを請求・受領
出来高払い方式金額の算定施術内容・部位ごとの料金を積み上げる
定額払い(包括払い)金額の算定あらかじめ決めた額をまとめて支払う
賦課方式年金財政現役世代の保険料でその時の受給者の給付をまかなう(対=積立方式)
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