学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ32A037

理由で解く 柔道整復師

QJ32A037 必修問題

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問37
問題
ヴェルポー包帯の固定肢位はどれか。
選択肢
1 伸展位
2 屈曲位
3 内転位
4 外転位
解答
正解3(内転位)
解説

ヴェルポー包帯は、上腕を胸壁に密着させて肩関節を内転位に保つ固定法です。肘は屈曲し、患側の手を対側の肩に置いた形で巻きます。

この包帯の目的は、上腕を体幹に固定して肩関節の外転・外旋を止め、鎖骨や肩周囲の骨片・関節に働く牽引力を減らすことにあります。上腕を胸壁に押しつける=肩関節内転位という関係が名称と結びつく核心です。選択肢は伸展・屈曲・内転・外転と並びますが、この包帯が規定しているのは肩関節の肢位であり、肘の屈曲は上肢を胸の前で保持するための付随的な要素にすぎません。似た固定法であるデゾー包帯も肩内転・内旋位という点は共通で、前腕を胸壁の前に水平に置く点が形の違いになります。

✓ 3. 正しい
内転位
上腕を胸壁に密着させることで肩関節は内転位に保たれ、外転・外旋が制限されます。これが鎖骨骨折や肩関節周囲の固定でヴェルポー包帯を用いる理由です。
✗ 1. 誤り
伸展位
上肢を後方へ引く伸展位では胸壁に密着させられず、固定の目的が果たせません。ヴェルポー包帯がとる肢位ではありません。
✗ 2. 誤り
屈曲位
肘関節は確かに屈曲しますが、この包帯が規定する肩関節の肢位を答える設問なので、選ぶべきは内転位です。肘の屈曲は前腕を胸の前で保持するための付随要素と整理します。
✗ 4. 誤り
外転位
外転位は上腕を体幹から離す肢位で、ヴェルポー包帯の目的と正反対です。外転位で保持するのは、外転型の骨折や腱板の術後など別の適応で用いられる固定法です。
ポイント
  • ヴェルポー包帯=肩関節内転位、肘屈曲位、患側の手を対側の肩に置く。
  • 目的は上腕を胸壁に固定し、肩の外転・外旋を制限すること。
  • 適応は鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼、肩関節脱臼整復後など。
  • デゾー包帯も肩内転・内旋位。前腕を胸壁前に水平に置く点が形の違い。
  • 固定中は末梢循環と腋窩の皮膚状態を確認し、長期化による肩の拘縮に配慮する。
比較表
固定法肩関節前腕の位置
ヴェルポー包帯内転位肘屈曲し、手を対側の肩に置く
デゾー包帯内転・内旋位胸壁の前に水平に置く
三角巾(提肘)おおむね内転位肘屈曲位で吊る
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。