学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ32A024
理由で解く 柔道整復師
肩峰下インピンジメントの痛みは肩峰下に出ます。結節間溝部の痛みは上腕二頭筋長頭腱の障害を示す所見であり、インピンジメントの所見にはあたりません。
肩峰下インピンジメントは、肩の挙上に伴って腱板や肩峰下滑液包が肩峰・烏口肩峰靱帯の下に挟み込まれて起こります。挟まる場所が肩峰の下ですから、圧痛や運動時痛は肩峰の前下方に出ます。挟み込みの瞬間には腱や滑液包がこすれて軋轢音・クリック音を聴取でき、痛みと腱板の機能低下が進めば外転位を保てなくなります。一方、結節間溝は肩関節の前面にある溝で、ここを上腕二頭筋長頭腱が走ります。この部位の圧痛は長頭腱の炎症や腱の亜脱臼を示唆するもので、挟み込みの現場である肩峰下とは場所が違います。つまり本問は「どこが痛むか」で病態を切り分ける力を問うています。挙上時痛を訴える患者では、痛みが出る角度と圧痛点を必ず特定して記録し、それに応じて鑑別と指導を組み立てます。
| 肩峰下インピンジメント | 上腕二頭筋長頭腱の障害 | |
|---|---|---|
| 痛む部位 | 肩峰の前下方(肩峰下) | 肩関節前面の結節間溝部 |
| 誘発される動き | 挙上・外転の途中で挟み込まれる | 抵抗下の肩屈曲、前腕回外 |
| 代表的な所見・テスト | ペインフルアークサイン、軋轢音、外転位保持不能 | スピードテスト、結節間溝部の圧痛 |
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