学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ32A023
理由で解く 柔道整復師
腱板損傷で陽性となるのはペインフルアークサイン(有痛弧徴候)です。外転の途中だけに痛みの「弧」が出るのが特徴で、ほかの3つは別の組織を狙ったテスト・所見です。
腱板、とくに棘上筋腱は肩峰と上腕骨大結節の間を通ります。肩を外転していくと、およそ60〜120度の範囲でこの隙間が最も狭くなり、損傷した腱や炎症を起こした肩峰下滑液包が挟み込まれて痛みが出ます。それより低い角度ではまだ挟まらず、通り過ぎた高い角度では大結節が肩峰の下をくぐり抜けてしまうため痛みが軽くなります。結果として外転の途中だけに痛みの帯ができ、これをペインフルアークサインと呼びます。テストを覚えるときは「どの動きで、どこが痛むか」をセットにすると混同しません。結節間溝が痛むなら上腕二頭筋長頭腱、肩峰下が痛むなら腱板・肩峰下滑液包、というように場所で切り分けます。腱板断裂が疑われる場合は無理に挙上させず、安静と固定を指導したうえで医師の診察につなぎます。
| 名称 | みている組織・病態 | 陽性のときの所見 |
|---|---|---|
| ペインフルアークサイン | 腱板(棘上筋腱)・肩峰下滑液包 | 外転約60〜120度の範囲でだけ痛む |
| スピードテスト | 上腕二頭筋長頭腱 | 抵抗下の肩屈曲で結節間溝部が痛む |
| ジャークテスト | 肩関節の後方不安定性 | 骨頭の後方へのずれ・痛み・クリック |
| ディンプルサイン | 皮膚の陥凹という視診・触診所見 | えくぼ状の陥凹(誘発テストではない) |
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