学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ31A024
理由で解く 柔道整復師
腱板損傷でもっとも高頻度に傷むのは棘上筋腱です。解剖学的な位置と血行の乏しさという2つの理由が重なっています。
棘上筋腱は肩峰と烏口肩峰靱帯がつくる烏口肩峰アーチと上腕骨頭との狭い間隙を通り、大結節上面に停止します。肩を挙上するたびにこの部分が擦れ、加齢や繰り返し動作でインピンジメントが起こります。さらに大結節付着部の手前1cm前後は血行が乏しい領域(critical zone)とされ、微小損傷が修復されにくいまま蓄積します。この2つが重なる結果、腱板断裂の大多数が棘上筋腱付着部から始まり、進行すると棘下筋腱へ広がっていきます。
| 筋 | 停止 | 主な作用 | 支配神経 | 損傷頻度 |
|---|---|---|---|---|
| 棘上筋 | 大結節上面 | 外転(初期) | 肩甲上神経 | 最多 |
| 棘下筋 | 大結節中面 | 外旋 | 肩甲上神経 | 2番目 |
| 小円筋 | 大結節下面 | 外旋 | 腋窩神経 | まれ |
| 肩甲下筋 | 小結節 | 内旋 | 肩甲下神経 | 少ない |
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